昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

出現

月の石を探して、堕落したフランクな彼女たち、蓄積する可能性と、整合性を謳う連中が示唆するものや、失恋の匂いや、猛々しく唸る犬たちの消去法や、そこかしこで勇躍する罪、理不尽な大衆が描く平和という幻想、その原則的で幼稚な闇に負けないために、絶えずひるがえす強靭さを用いて、求められるほどに、もつれていってしまう世界の中で、悲しみのようなものを用いて、今を裁こうなどと目論む連中の差異なんて無視して、自分の思う通りに正解を見つけ出し、惰性で広がる空を叱咤激励して、散漫な意識に迫る空虚感などに押し込まれないように、有する価値を破棄し、自らが信じるものを愛し、つたない者ではあるが、許してくれよと告げ、元気でいたいからと、会いたいと言って、あらゆる方法を使って、君に会いに行って、徒に商品化された日々の中では、価値なんてものは、あってないようなものではあるし、あらがうことは辞めて、皆、労働と奴隷に尽きる、と、ちびちびビールを飲んでいる彼には彼なりの正しさと、それを薄気味悪く思う君と、あらゆる価値の中でひしめき合う価値とは、他者からしたら、何の価値もないものが、君からしたら、すごく大きな価値があったりするから、もう、誰とも比べずに、ただ、自分の思う通りにやれば良い。