昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

軽快

価値観もチクチク痛むし、悴んだ手が、寒さを自覚するまでの時間は、存在しない、と、主体性を捨てた黒猫が、自らの爪で空間を切り裂いて、時間とは、考えることにより生み出されるだけである、と、罪人たちは、初心な共感性を感知しながら、ニヒリズムに打ち勝つには、時間や空間を排除した先に現れる、いじらしく、恥じらいすらもない、ただ、そこに呆然と立ち尽くし、つくづく思う先に、おぼこい面影が、恋の終わりを告げる頃、幾許かの可能性は、ここで、狡猾なものにより、その可能性は、所詮は奪われるだけである的な思春期が終わらない汚穢みたいな大人、レゴブロックで出来た出鱈目な家で静観する世界、整備不良な数多の機械、数多くの犠牲を孕んだランダムな正解、快晴すらも無くなった世界の朝、あらゆる偏見を変換するレジを打ち込むコンビニの店員、毅然とした破壊性を加速させる子供たち、強制的に決められた仕組みの滓、あらゆる苦しみの成果を伝える大人たちのリビドー、凝固した感情を溶かすための作業が、日夜延々と行われ、乱立する答えに擦り寄るだけの過程や欠如、今に交換される事柄や、荒唐無稽な私の春を着込んだ微風、備蓄した罪を誘うセレナーデには耳を塞ぎ、ふくよかな今を愛するために、支払う義務なんてものを補完するためのまやかしなどは、不必要であるから、私は本に挟まれる栞のようになりたい、と、嘯く辺りから、加担していた意味や罪から逃げ出しで、打算的なセオリーなどに加算され続ける善悪などに騙されずに、誰かが謳うものにより換算されるものなどに、もつれて躓かないようにする。