昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

近道

知らない道、しらみつぶしに探し回る過去から、ここまでの距離、涙袋に溜まった夕焼け、支離滅裂な昨日を愛している猫、自堕落な異物感を運ぶ安易な欠落と、真実をくり抜くカラスのクチバシと、寝返りを打つ誰かの海馬のような背中、分断されていく日々に現れるのは、無知故に傷つける者どものアイロニーにより、認識は捻じ曲げられ、真実は有耶無耶にされ、依然として平和そうなフリを続けるだけで、時間とは行き過ぎてしまって、全くの価値を破壊する気概がない君たちの希望に与する者たちが縋る終末論、路地裏では、レアリティがなんだの、と、騒ぐ人々が備蓄する幸せや喜びは、システム上、金銭で貸し借りが出来たり、操作できるんだ、と、促す傀儡のような連中なんかに騙されたくもないし、人の優しさを利用して、君の全てを奪おうとするような輩が用いる差異、優遇される君たちの終わり、被害者意識ばかりを積み上げる価値的なまやかしと忘我、蓄積された恨みつらみを吐き出す機械的な象、平等を求めるがあまりに、不平等になっていっているということに、気付いていても尚、保たれるものとは、なんて愚かしいのだ、と、悲しむ彼女たちの不倶戴天の敵たる我らと同化するシステマチックな馴れ合いや生業、猥雑な観念を訴求する者により、まだまだ騙されてばかりいるし、自らの意思に枷を嵌めるような、恥ずかしい連帯感にアクセスする君のぬかるんだ孤独、見出しに騙され、買いたくもないものを買わされてしまった後の祭り、醜くも駆逐される精神の記録、凡庸な風に揺らいで、誰にも捕まえられないで、ただひたすらに逃げ回るのです。