昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

充電

私自体が愛である。反響する思いを交換する原子や素粒子や、理解や、真似事や錯乱、あらゆる変換を終えた帰り道の緩やかなカーブ、感情を落とした女の子たちが集める枯葉や、何かの切り抜き、レジスタンスや、シンガロングや、眼前を泳ぐ社交性がある魚たち、さんざめく狂気により破壊された実体という器に注ぎ込むべき物質、ああ、物質、たどたどしい言語の隣にも、物ばかりがあふれているし、ふれあうほどに激しい振動、愚鈍な私の感性を壊す海風、あてがわれた罪と枷、あらゆる仮説に踏み躙られた花袋、依然として、大衆とは、裸の王様であるとか、わかった口を聞いている幼少期の孤独から、健気な動機がゆらぐ刹那、断罪されるだけの、空虚な身体が汚す、やつれたラストシーン、そばかすだらけの川を越えて、ケロイド化した観点からこぼれる汗、傘から覗く世界も素敵で、見方さえ変えれば、これほどにも身体は軽くなり、全てと調和するのだよ、と、語りかける産まれてきたばかりの赤子、この数万年に及ぶ慈悲の間、エントロピーや、ダイヤモンドやアスファルト、沁み入る夢や幻の加速、あらゆる変化に怯える猫、馬鹿が、馬鹿を選んでばかりいるから、総じて馬鹿であるのだ、と、未だ雑魚である私が泳ぐアイロニーの彼方、加担すべきものなどはないし、すべては、煩わしく付き纏い、歪な精神構造を作り出し、退廃的な呪詛を続けては、モラルがなんだと、突きつける価値などは、依然として、自己保身ばかりであるし、そこで司るものや、患うだけの過ちの最中、加算されるだけの価値に騙されないために、ためらわずに、みんなを愛したいがために、独りよがりになってしまっている。