昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

快楽

死して尚、飛び交う感情、退廃的な童謡が流れる帰り道、輪廻転生とは、この姑息で、細長いだけの道みたいだね、と、笑う君の背中から拡散される気配、背景はクラックされ、理想郷を孕んだ聖母が、コンピュータウィルスに侵されていくまでの間、人類の末路とは、真っ黒で、ただの、暗黒空間に捕食されるだけに至るし、いびつな信念がむさぼる神経の青、あらゆる悲劇のエモーション、渋滞する悲しみが、自らの背中を刺すころ、私たちは、さよならすら言わずに、空に吸い込まれていくだけであるし、あらがうほどに加速して、粉々になって、宇宙空間に瀰漫する差異、インタラクティブな衝動、道化やアルゴリズム、難しい考えにがんじがらめになるほどに、肝心なものなんて、観点を失って、さまよってばかりいるし、徒らに過ぎ去るセオリーや流星群、群像に塗りたくるパステルカラー、数多の欠落や、気色の悪い午後、具現化された定めや、退屈なメタファー、倫理観が駆逐した正義が、次なる悪意を運んでくる原野、ロジカルな対話から、絶え間ない記号、統治された論理や、リリカルな起床、相似する理屈や、恒常的な悔悟、アイロニカルな商業施設で和解した恋人たち、君たちが促す価値観が生み出したホロコースト、相乗効果を促し、君を操作したい奴らの獲物としての、ノスタルジックな現在や軽薄な離床、超自我での影響により忍ばせた狂気の境域、延々と引き合いにだされていくものが、弁証法的に乗り越えられないから、誤りばかりを容易く受け入れ、自分こそが正しいなど、と、うつつをぬかす間に、願いなどは遠ざかり、祈りなどは、祈ったままの姿で、氷漬けにされたり、自分たちの都合の良いように崇めるためだけに、供儀として運ばれ、生きたまま埋められてしまう。