昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

唱導

おんなじ顔をしたカーブを抜けて、切り取られた過ちを復元するAIたちや、立場を使い、君を抑圧する権力、数多の失敗による血、チグハグな昨日を愛撫する巨大な手、諦観を運ぶ戦闘機や、抑止力としてのプロパガンダ、眼前に転がる形あった日々、悲観的な奴らが発信する所以、あいまいな幸や、あらがうほどに食い込む鋭い爪、動機は俯瞰を擁護してばかりで、見えるものを信心するほどに、擦り切れていく今、羽ばたく鳥も、よく見れば、不自由なものであるし、現れるもののほとんどは、誰かが流布したものに過ぎないし、君たちの歪んだ観点から覗くものは、煩わしく不必要なもので形成されているし、依然として、普通を用いて批判する輩の排外的な理想に騙されてばかりいるし、お前たちが信じているものなどは、ままならぬままに生み出された打算的な答えすら改ざんして、あたかも正しいことのように語られる体系的なものに加工され、自らの足で歩くことすらままならなくなり、自身の内外で派生する罪や意味なんかに、簡単に操作されてしまうし、しばらく縛られた君の膿や、奪い合うほどに痩せ細り、閉鎖的で、耽溺ばかりを繰り返す先では、過ちが高く売れるらしく、ネットワークでばら撒かれた罪により、自らの日々の膿を出すための投稿、徹頭徹尾、尽くした先には、過ちなんてものは、自らが生んだ幻想のようなものだね、と、今を翻し、跡形もなく座標上から消え去る。