悲劇を、中和させるための役目を果たす、義務的な傷痕、タントラが鳴り響く最中、ドラマチックに回転する座標、天と地は引き裂かれたままであるし、あらがうほどに食い込む絶対的な三角形や、痩せた鹿たちがつかうバジュラや、戦争の跡、タナトスを操る預言者たちや、立場を吸い込む巨大な掃除機に乗る英雄たち、伝説の後に接続される老子的な思想とコントラバス、番号で呼ばれる市民たちに、権利なんてものは、存在せず、ただ、ぞんざいに扱われるだけの、忌々しい現実に虐げられては、手懐けられる私たちには、大切なものなんて、初めから存在せず、ただ、あ大切に思った途端に、壊れてしまうものばかりだし、天使たちが護る雨季や、警世の警笛が鳴る原野、ダイヤモンドで出来た山脈を越えて、何かから、秀でる事を辞めてまで、同調なんかを、求める君たちの普遍性こそ、憎むべき敵であるし、有する価値なんて、まやかしばかりであるし、はかりごとばかりが、今の邪魔をするし、磔にされたり、ロボトミー手術を受けさせられたり、経過して行くほどに、増して行く憎しみの道具になったり、偶像崇拝を続けたり、偶然を装い、誰かを騙したり、誰彼構わず批判したり、悲観的になったり、被害者意識なんかを加速させたり、定めもなく、境目もなく、卑屈になったり、価値観なんかを押し付けたり、誰かを恨んだり、羨んだりと、忙しく動き回り、羽交締めにされたり、歯痒さに苦しんだりと、途端に這いずる意識や、退廃的な思想を運搬するトラックに乗り、倫理観を謳うほどに、腐るだけの現状や、強制的に入り込む背徳や、憂鬱に支配される君、危害や、かけがえのないものや、ないものねだりの人々の幼稚な策略や、曖昧な意図、恒常的な不安や、ファシズムの足音、遠のく願い事や、淘汰されるだけの日々から逸脱し、自らの思い通りに、すべてを書き換えて行く。