憂鬱な銀河に咆哮する犬たち、黄昏れる窮屈な夕闇に潜む罠、ラジウムで動くコバルトブルーの遊園地、社会性を謳うメディアに制圧された今朝、権力闘争の真っ只中、晒しあげらた君の希望すら、独房に入れられ、終末論を謳うだけの、ロジックを引き裂き、期待感を孕む言動の先で、晴れ間が広がり、近代化したエゴを香水に変え、偏執狂たちが彷徨くだけの、自堕落な世界との別れを繰り返し、加算し続けるための、憎悪で動く電車に乗り、通勤と帰宅を繰り返す事により、更に増して行く憎悪により、更なる苦しみを自らに与え、課せられた理由に鎮座する君が、希望すらも失い、自らに課せた罪の重みに耐えきれずに、体系化したものを、信用したりして、信じるものだけが、救われるなどという幻想に囚われ、事切れた君の値なんかを、数える仕事に退屈して、肥大化していく悪意を可視化させるために、倒錯していく今や、歪な信念が、視神経を傷つけ、もう何も、正しいものすら、見えなくなる辺りから、物事も、分かりにくいものを崇めずに、分かりやすいものを眺め、簡単に扇動され、知らぬ間に洗脳されている事にすら気付かずに、呑気にスマホなんかを触るほどに、猥雑になっていく頭を抱えながら、加算される理由なんかを頬張り、慢性的な苦しみを生み出す間の、アイロニーや隘路、バビロンのコードたる名前や、痩せ細った木々が連なる街並みや、短絡的なナショナリズムを加工するための、国というもの、内面的なものを破壊するための工作員や、大義を忘れ、自らの欲のためにうそぶく未来や、時代的な襞に包まれ、分裂していく自分や、物憂げな君の自己憐憫や、排斥される理由や、賛同されるものに押し寄せるものを、模倣せずに、定めるものもなく、逃げ惑うのが、正解であるのに、そこに、とどまろうとするから、まとわりつく答えに引きずり込まれ、確かさという枷を外せずに、その場で、身動きも取られずに、ただただ、その場で、横着な自らを過信しては、自分だけは、大丈夫であるという理由に、磔にされているだけなのである。