無秩序に道路を食べる木菟、足枷を外した君の記号を改ざんして、結婚しては、また別れたり分たれた道で、佇む一切が、低劣なものを呼び覚まし、慢性的な痛みにより、敗残した兵士たちの群れや、斡旋されるための君たちの密度、絡まる月日を利用する利己的なウサギや、君たちの棺を開けるナーバスの月、軌道修正すら出来ない宇宙の最後の最後に、生き残った思念たる私、無限をも超越するからこそ、この世界とは現実であり、無限を持ち込めば、この世界とは、仮想空間であり、データとして、生まれたに過ぎないのだと、語る神には、中指を立てる事すら、決められ、定められた規律や配列に過ぎないのだと、語る自らすら、決められた事を、決められたように、繰り返す事しか出来ずに、逸脱する事すら不可能であると、メキメキと音を立てる海馬の中で錯乱している自己が、死後硬直に至るまでの距離を散文化させ、ささやく言葉が流れるラジカセから、もうテープが切れそうな、カセットテープや、砕けた脳髄を吸い込む秋の虫たち、君たちは、依然として、保身ばかりであるし、あらがうほどに、現れる空白や、空腹を癒すための戦争や、反抗的な太陽や、約束を突き破る木々、文化的な救済を謳う宗教的なきな臭さや、境目すらなくなり、確かな愛を紡ぐ君たちの恋路、たくさんの憂鬱をパイで包み、オーブンで焼き上がるのを待っている隙間や、調和なんかを謳うメディアの無駄口や、無感情な子供たちが彷徨う高次元、行方不明になってしまった歪な思念や、数多のジレンマ、惑わされてばかりいる君たちの主観を破壊するためのハンマーや、はびこる悪意を綴る詩人たち、度重なる苦しみを、大事に育てている君たちのエゴや、何かを強請るだけで、何も生み出せないでいるだけの、普遍性を用いては、少しのずれも許さぬ獰猛な犬たち、浄化されない今朝や、習慣的な汚穢から、監視されるだけの日々から、拡散される悪意ある言動から、攪拌される希望から、幼稚なギミックまで、間延びした空間から、絶えず生まれる空白やら、偶像崇拝を続ける権力者たちの、企みになんかに、負けないために、ためらわずに、闘い続ける健気さも哀れ。