昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

抱擁

崩壊する夢や幻のリズム、侵食して来る夜の物語、似通った人々の与太話、卑劣な推移により、往復する過去や、紊乱な証拠を引き摺る喧騒、分裂して行くだけの観念を取引しながら、隈なく浸透する理由により、飢渇するだけの原理、利便性を求めるが故に、蓄積され続ける動機、羽ばたく派生や、整合性もなく彷徨う君、散りばめられたメタファーを泳ぐ魚の気持ちになれと、謳う神たちの不機嫌な顛末、治らない病を感染させて行く思い出、はびこる悪意の原理、退屈な起床や、体系化している街並み、忘我に平伏すだけの、普遍性の窮屈さ、圧縮される今ここから、枯渇する燃料、油まみれの青春や、今に現れる帰路すら掻き消し、何も改善されない毎日や、痩せた環境をつまみ食いする巨人たち、凄艶なカタストロフを受け入れ、経過して行くだけの動機が氾濫して、あたかも、現実であるかのように示す仮想的な世、定めなんかないから、独立した原理原則だけで動き回り、加算される余韻や印象や、思考の中で変化して行く面影、君との邂逅ですら、何か、憎むべき敵を見つけたように感じられると促す、がんじがらめになっている自らの理知を、破壊するための、戦車による砲弾が飛び交う脳内での監査、胡散臭いシステムを改ざんする私こそが、いちばん胡散臭い者なのだと、内実に絡まる余計な言語などを破棄し、自らが選んだランダムな言葉だけを頼りに、詩的な統合を目論む先々では、カタトニーやアイロニーや、愛玩や初期衝動や、象徴的なものの傀儡として、模倣されるために、ためらわずに、敗残して行くだけの、世界の血色の悪さや、数多ある血筋を辿れば、ひとつの命につながり、みんなは、ひとつの血から分岐し、ひとつの親から産まれたのに、憎んだり裏切ったりしているのだと、語りかける子供の予言者の言葉すらも翻し、ひとつではなく、際限なく分裂し、誰もが、誰かから遠ざかり、誰かに似たりしないから、この世界とは、面白くなるものである。f:id:jibmfmm:20241203032849j:image