昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

派生

数字が踊り、文字が泳ぐ、空腹のため、雲を食べる空飛ぶクジラや、ラジオから流れて来る流行の歌や、空白によぎる旋律により、私は、明日から、大天使になるのです、とカタルシスに至る隣の専業主婦に対する対価のため、運ばれて行く金銀財宝の雨霰、愛玩としての君との刹那で踊り狂う殺風景な次元の中の歪み、外からは入れないのに、中に閉じ込められて、恒久的に、生きるのでもなく、死ぬのでもなく、のらりくらりと、データ間を行き来し、ネットの中での亡霊として、誰かのネットワークを侵略しては、何十層にもなる真理の塔を目指すタオイズムの兵隊との対峙や、現時点での愚かさをゲーム化して、新たな構造の麓で、瞑想しては、悟りを開くまでの境地に肥大化して行く悲哀を打ち倒す菩薩や、白夜で固まる結晶や、アンニュイとした現代語を超越して、厭世観をハミングさせる鳥たちのリズムを支配し、テクノミュージックに変換して行くトロンレガシーのバイクに乗った、ミニ原子炉で動くロボットの不良たちとの抗争を終え、リリカルで、ケミカルな冬を孕み、産み落とすまでの距離を測り、詩的な互換性によって、完成される世界を出迎えるために、絶えず歌い続ける花嫁や、群青色に溶けて行く思い出や、軍事利用される彼女の心の、とこしえに備わる荘厳な黄金の林檎を、奪い合うための戦争、人間如きが、と蠢く宇宙人たちとの遭遇、偶像崇拝を続ける君たちに接続される正しいものなんて、即座に廃棄処分にされるだけだよ、と働き蟻たちは、自らを誤魔化すために、絶えず意味を書き換え、意思を電気的に支配され、形式的に痺れた身体を引き摺りながら、悲観的な今を乗り越えるために、ためらわずに、今を書き換えるために、闘争を続け、諦めずに、抵抗する。f:id:jibmfmm:20241218074534j:image