衝撃に耐えるだけの青春の亡骸、怠惰なコンロで沸々と煮るシチューの香り、鈍麻な観察を続ける後先や、引き連れる思いの宛先、辿々しい片腕を擡げ、麻酔で眠る朝の囁き声が鬱陶しく、諦観を綴る意識的な敗者や、慢性的で歪な思念に襲いかかるジレンマや、緩慢な思想を紡ぐ指先のカーボン、文化的な催涙弾により、前が見えなくなってしまった普遍性の犬が齎すコード、魂を吸い込むガネーシャ、カラスが教える地震や、悪意だけで出来上がった世界との乖離、リセットされる毎日を忘れないために、彫るタトゥーや、等価交換を謳う屍体や、原理的なものに捕縛された手足、厭世観に噛み付く頻度や、悲観的なものの共振により、膨らむ空間や、権力的な涙を流す君たちの量子や粒子、伸びた靭帯を渡る蟻たちや、全体主義の傀儡として、生き延びた奴らの、間延びした空間に潜む絶え間ない空腹や、理解すらも改ざんされ、増えるだけの秘密と、後処理に追われる愚民たち、ナショナリズムに毛が生えたようなもので、今を統制しようなどと目論む奴らが侵食して来て、ファシズムを生み出す間に、事実は、事実として隠滅する事も出来ずに、今に暴露され、悪路を生み出すだけの、現実から解き放たれ、対比されるだけの合間に現れる動機が、敵意なんかを無限に生み出して、割り切れない日常や、走り回る子猫たちや、蛇行する真理や、ショッピングモールに住まう悪霊たちや、哲学を貧相にしたような格好でうろつく落伍者たち、胎盤に埋め込まれた伝説を漁る餓鬼たちや、憎しみの泥濘に嵌り、狂気を抱えた君たちの季節的な屈折を描いては、退嬰的な輩が示す正しさに澱まないために、今に規制されるだけの物事をすぐさま、飛び越えて行くしなやかな足。
抱擁
崩壊する夢や幻のリズム、侵食して来る夜の物語、似通った人々の与太話、卑劣な推移により、往復する過去や、紊乱な証拠を引き摺る喧騒、分裂して行くだけの観念を取引しながら、隈なく浸透する理由により、飢渇するだけの原理、利便性を求めるが故に、蓄積され続ける動機、羽ばたく派生や、整合性もなく彷徨う君、散りばめられたメタファーを泳ぐ魚の気持ちになれと、謳う神たちの不機嫌な顛末、治らない病を感染させて行く思い出、はびこる悪意の原理、退屈な起床や、体系化している街並み、忘我に平伏すだけの、普遍性の窮屈さ、圧縮される今ここから、枯渇する燃料、油まみれの青春や、今に現れる帰路すら掻き消し、何も改善されない毎日や、痩せた環境をつまみ食いする巨人たち、凄艶なカタストロフを受け入れ、経過して行くだけの動機が氾濫して、あたかも、現実であるかのように示す仮想的な世、定めなんかないから、独立した原理原則だけで動き回り、加算される余韻や印象や、思考の中で変化して行く面影、君との邂逅ですら、何か、憎むべき敵を見つけたように感じられると促す、がんじがらめになっている自らの理知を、破壊するための、戦車による砲弾が飛び交う脳内での監査、胡散臭いシステムを改ざんする私こそが、いちばん胡散臭い者なのだと、内実に絡まる余計な言語などを破棄し、自らが選んだランダムな言葉だけを頼りに、詩的な統合を目論む先々では、カタトニーやアイロニーや、愛玩や初期衝動や、象徴的なものの傀儡として、模倣されるために、ためらわずに、敗残して行くだけの、世界の血色の悪さや、数多ある血筋を辿れば、ひとつの命につながり、みんなは、ひとつの血から分岐し、ひとつの親から産まれたのに、憎んだり裏切ったりしているのだと、語りかける子供の予言者の言葉すらも翻し、ひとつではなく、際限なく分裂し、誰もが、誰かから遠ざかり、誰かに似たりしないから、この世界とは、面白くなるものである。
反動
前頭葉を弄る君の指先、感動的な和解の先々では、絶え間ない傷や、誰もが目を塞ぎ、暗澹としているだけの君から脱落し、耽美な結末に、すべてを押し付け、恬淡として、たわわな年月に、ニヒリズムなんかを爪痕や、鍵穴かなんかにして、すべてを押収するために、絶えず善良なフリをした悪人を打ち倒すべく、ベクトルは、怒りだけなのと、語る彼女の口、追憶に課せられたギミック、拙い気温差も、落差のように感じ取られてしまう君のギミックや、ナショナリズムなんかを、すぐさま、打ち砕かれてしまうだけの、身体を破棄して、スカイブルーやミッドタウン、憂鬱を仕切る画面の裏側、多目的な自己の寂寞を手繰り寄せ、銀行的な夜更けに備わる独善的な答えに擦り寄るための答えを裏切り、独自の視点で、すべてを見つめ直し、見繕う君と未来や、厭わずに永遠と交わる花や、後出しだとか、点と線やエフェクトが何やかんやと、歌い出すリビドーによる破壊性、分裂して行く空間から、かさばるだけの思いの派生や、制圧されるだけの、イベント内部での、彼氏との役目としての君や、確かに縋る癖を治せずに、ただ、撹乱され、頭も確かに狂っているのだから、バラバラのままで、何も構うものかと、ままならぬ今を、振り出しに戻させ、制限ばかりを生み出してばかりいるし、無作為に抱かれたり、見境なく愛したり、理不尽なままに、巻き取られて行く世界を蹴散らして、見よう見まねで、世界のようなものを作り出しては、良い気になってやがる。
統合
筋張った街、君も僕も卑怯であるし、そのまま、憂鬱を散りばめた銀河で、メタファーごと、死滅してしまうのだろうと、子宮的な街路樹で語り合い、バスドラムで会話する先々の優劣が悩ましく、ビブラートで話しかけて来る君たちの期待感のようなものが炸裂して、隠語や、印象的な思いの保管場所や、縫製される夢や、規制されるばかりの、退屈な島国の中でのしあわせなんてものは、何か、退廃的なものであるし、その場しのぎの思いの中で、ぶつかり合っては、壊疽して行く面影もチラホラ、行方不明の彼女が示唆する楽園につながる連絡船、永久戦犯たちが彷徨うドラスティックな夜の頼りなさ、悲観的な果実を貪り食う猿たちの王との対話、分断され続けて行く現実をよじ登る子供たちの騒ぎ声、暗澹とした鼠蹊部から現れる吸血生物、群像を駆け巡る野良猫たちと仲直りして、運命論者たちが語り明かす屈折した予感や、義務なんてものは、なんの役にもたたないから、全て破壊して、偽造されていくだけの、形あるものの終焉や、前頭葉で泳ぐ、極彩色の魚たちの群れ、浮腫んだ奴らの深層心理を掻き乱すための、絶え間ない嘘、輪になるほどに、争いが激化するのだと、語りカタルシスに至る精神科医、マントラが垂れ流れる町内放送、君たちの正義が、過剰反応を示し、締め出される思いが、応用する真理や、高尚な余暇を過ごし、紊乱な焦土で蠢くバランスの悪い芋虫たち、アフロディーテと踊り、優しい雲に乗り、横暴で、支離滅裂な君の尺度を破壊するための、セオリーこそ、破壊すべきなのだと、力説し続ける事により、みずみずしい現実が生まれるのですと、促す君たちの癇癪と革命、攻撃的な冬、賄賂を受け取るタヌキや、廃棄物の上に鎮座し、猥雑な星を眺めては、確かな愛に和むのです。
飛翔
寿の夢を、天才的に分解する君たちの敵視、あらゆる文明の配下になった野良犬たちの遠吠え、モラルハザードが云々と、カタルシスに至るニュースキャスターたち、あらゆる分岐点を発送する配達便、紊乱な衝動を、ワイヤレス化し、加算される微粒子や論理や、夜露や、掃き溜めやノイズ、耽溺を利己的に繰り返す春の畜生を待ち侘びる草花や、朝焼けに土下座している老婆や、その老婆のひ孫たち、褐色の悪い雲が降らすガラスの雨、豊かさを謳う町内放送や、文化的な日焼け、札束で殴られる子供たちの不確かさや、ささやかな幸せを飲み込む販売員、今日も明日も憎いのと嘆く少女を描く画家たち、倦怠期を抱えた契りや悪阻、願い事も届かない深夜、晩餐会の五月蝿い声が響き渡り、空腹を癒すための、卑しい自己が磔にされては、様々な思惑を根治するために、日夜ふやけているのだと、妥当な精神の規範を求める矯正施設をぶち壊し、ここでの、普通などという幻想を超越し、厭世観などに、騙されてしまうだけの、全くの独善性に反し、モラルなんていう目ヤニを取り、倫理観のダムが放流する警報音が鳴り、腹の虫と対峙し続ける父権的なものや、そこで、堅持するものや、矜持なんてものは、今を分け隔てては、惰性な改変や解放なんてものを、条件に持ち出しては、君の罪の意識なんかを利用し、理性すらも奪い、謳われるものを崇めては、立場がどうとかと、迫る合間に、曖昧になってしまう答えなんかを打ち砕き、艱難辛苦や、悲しみが肥大化し、卑屈になってしまうだけの現実や、完治しない苦悩や、納付され続ける曖昧な金や、感染者として隔離され、もう何年も居なくなってしまった人々や、ささやかな幸せですら、今に奪われ、駆逐されるべき疾しい自分との対立中に、他責思考に囚われ、自らを改めないままに、邁進しているなどと、謳う奴らの退屈な講義。
星霜
協調性もなく、飛び回る虫たちの風を浴びて、ナショナリズムにより、老け込んだ連中が、被害者意識を加速させ、光の速さも超えて、ノスタルジーにより、俯瞰や空間を汚してばかりいるし、拡散される言葉の靄や、意識の消毒、空洞化したファシズムや、惰性に散りばめられたメタファーが羽化し、飛び立つまでの限度、つまびらかなになる焦土、腐敗した真理や、痩せた大地、姑息な集落では、あらゆるギミックの中で、村八分にされたり、討伐されたり、罰せられたりと、踏んだり蹴られたりだし、逍遥し続ける先では、秩序なんてものも、モノクロになるし、願い事も届かないし、すべては、遠ざかる一方だと、嘆く君の横顔の刹那を、収めるための心、深い災いを遠ざけるための、生贄として運ばれて行く若者たち、途端に乖離して行く状況や、疲憊した心情を弔う曖昧な風、独善的なプロセスに攻め立てられ、攪拌される猜疑心や、涜神の限りを尽くしたり、足りないものも補えずに、今におざなりになり、ルールやツールの中でしか、生きられないmobのようだねと、コーヒーに淹れて、博愛主義に縁取られた日曜日に愛撫して、支配的なストーリーには、中指を立て、堆積し続ける理由を堰き止める石のような、役目を果たすために、この、数十年の軌跡を、あたかも、数十億年もの、孤独を進んで来またした的に、意識をねぶりたい訳ではないし、紀元前から、フィルターをかけられ、拘うだけに、至らせるための、悪意を消滅させるために、横暴で、支離滅裂で、理不尽なモラルを吐き出す正義の胡散臭さに、正義感すらも潰えそうだと、嘆く初老の男も、悪趣味な世界に囚われ、途端に大衆的なものに飲み込まれ、幼稚な世界の犠牲になんてならない。
超越
ビリビリに破かれた定理、枯れ果てた問いや、恋のノイズ、絶えず地殻変動を繰り返しては、過信ばかりを促す旋律、臨床試験の跡から生まれた疑念、過失に塗れた秋の荘厳な接合、豊かさの象徴たる女神たち、風景や形容や、教養や分散、君の刹那に覆い被さる愛や瘡蓋、くたばるだけの幼稚な取り組みによる発散、たじろぐ永遠に食い込む面影、紀元前から愛した君も、老いて嵩張るだけの、忌々しい自己を剥がせずにいて、ただ、そこで、過ぎ去るだけのプロセスを引き摺りながら、生き存えるために、誂えたものが、願い事なんかを切り捨て、危害や気配や胚胎や、喪失感や、奪い合うほどに現れる律動や、倦怠期な動詞、惚れたり浮腫んだり、晴れたり和んだりしながら、萎びた今を大切にしたり、支配したがり従えたり、乖離して行く日常や、あらゆる分岐点に差し込む光、陰鬱な交渉を終え、引き延ばされた、この命、体制的なエゴを加速させ、物憂げな斡旋を繰り返す君たちの過信や、数奇な人生を受け入れては、経過して行く先々での対立や、今に腐敗し、頼りない意思を加工しては、自己憐憫に浸るだけの過ちや、警報器が唸る深夜、バター臭い映像の墓場、感傷的な昼下がり、大義名分を振り回しては、利己的な連中に裁かれるだけの、漫然とした生活、清潔感もない末尾や、瞬く間の命、いぶかるだけの隙間や、衰退するだけの未来、私の病理に住まう虫のようなものを、吐き出ささせるために、呪文を唱える先々で生まれた戒律を打ち倒すために、絶え間ない争いを生み出すための、頼りない戦争の青臭さに耐え切れず、外に飛び出して行く私が引き摺る煩わしい自分を処理し、日々を愛でるためだけに、詩的な吐瀉物を集めては、死で濡れた感情を、昇華させて行く。