昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

超越と恋

神のようになって眠る君の身体が硬直する。たび重なる夜は、ただ重なるだけで頼りなく、あいまいに改ざんされる日々の生活というやつの中で、賢く生きるなんてことは吐き気がするし、なにかキラキラしたものとは、薄気味悪いし、作られたものでしかなく、そ…

芳しい差異

パンチラインだらけの名著を読みながら夜を過ごす。退屈でままならい動機が延々と空間の中で攪拌され、自らがこなごなになるまで倒錯する。錯雑とした伴侶が大げさに仕事をこなす間に、無くしたものをそのまま放置し、屠られたままに永遠にさえずる陰影の彼…

優しい値

曇天をくすぐる落伍者たち、時間とは持つ限りにより、待ってはくれず、今を支配するためだけに、時を進める。艱難辛苦が迫る夜、寄りかかる満月と君、記憶を殺戮した幼い我が子、秩序をフラスコにいれて、実験を続ける深夜、静閑な森で熱暴走するフクロウが…

ドレスアップされた昨日

境目も持たずにまた再会して、さらなる思いを手繰り寄せ、孕む季節が和み、ひたすらに無知な所以にからまる行方や、真相をつらぬき、うそぶくだけの世界が正解すら持たずに、持ち合わされた意味が世界を駆逐して、チクチク痛む胸の内に迫る意思的な汚穢が悩…

すべてのよろこび

いつも誰かの食い物にされ、消費されるための毎日の中で殺伐としてゆく意識の波形、経過してゆく意味の中で言い訳ばかりを重ね、懐疑的に配される愛に関わるほどに、敵意にむしばまれ、無駄な争いばかりを重ねては、勝手気ままに募る痛みの中で枷に変わるだ…

むくむくの身体

この世界は食べごたえがあるらしく、君は無垢な歯で、この世界をガリガリかじる。この血を煮えたぎらせ、没落したい、と願う私に迫る忌々しい結末に屠られるために謳われた理由からの決別を終え、退屈な概念なら瞬時に消し去り、獅子奮迅の活躍を続けるため…

横柄なものの輪唱

行きすぎるだけの価値、枢要な君を捕食するだけの人々が交差する四季、バラバラになった君の身体、正当性すら潰えた夜、遊離する精神をひたすらに介錯する感度、薄命な時にすがる瞬間的な躍動、カラフルな時を刻み、自堕落に流布する感情のリフレイン、因果…

旋回

自由という言葉すら、おぞましくおこがましい闇が散る。一切は不埒なものの断続で、暗く歪む影をたおやかに引き延ばす白い手は、素知らぬふりをして、段々と迫る死が生に敷衍し、一切は不安定なものに偏りを示す。踏みにじられる結末の羅列、森羅万象をにご…

完結する青

雲の上でブランコに乗りながら、思いを編む。言葉がなびく空はかかずらうことを忘れ、静謐にゆだねる精神は、眠るよりも心地よく、短時日にまじわる時計の音も聞こえず、呼吸すらも忘れ、故郷すらも捨て去る、そんな毎日を過ごす私は忙しくもなく、苦しみも…

均一な旅

ケバい裏通りにリリカルな歌声、他人行儀な街灯が照らす孤独な獣、成し遂げたあとに磔にされている老若男女たち、立場をとってなんか考える隙間もない海馬、リバイバルされてゆく面影との和解を終え、ガイダンスには一切従わずに、舌足らずな鳥たちが歌う幸…

すべてを乗り越えた先にも先

世界を終わらすためのコードを考えついた親ガラスが鳴き荒らす朝、仕分けされた感情にサフランをまぶして、ゆれる木々とたわむれる至極の時折になびく思いが、思い出なんかを破棄して、感覚だけで旅立ち、たちまちに竜巻に巻き込まれ、四肢はバラバラになっ…

路地裏の論理

宇宙語を話す赤子と空白に住まう猫の話を延々と話す着飾るだけの君の強要と、独占欲の覇権が迫り、リビドーを燃やして、精神を貪婪に消費してきた資本主義も汚穢にまみれ、自由市場は衰退し、自由な意志だけが聡明な信念に接木をし、落ちないように橋を作り…

犠牲的な君

ぽっこりした太陽のお腹、照らす日差しが憎らしく、くたびれた身体を羽交い締めにしている夏も終わり、緩やかな胎動で和む年月などは、いっしゅんの出来事で、出来合いで愛した君も、いずれかは嫌いになるだけ、だ。フレーズが無限に増殖して、反復作業を続…

人間の始まり

意思も持たずにさまよう人々、あるいはなにかを持ち過ぎて歩きにくそうな人たち、立場を利用して、理性もなくやりたいようにやった結果が恐れるがあまりに、誰かを蹴落としてまで、しあわせそうなフリをするような豊かさなどは枷になるだけなんだ、と気付い…

道理を駆逐する朝

朝のいい匂いがひろがる。配布されただけの愛がジレンマを生み出す白夜、蜃気楼から生える草花がスタッカートを弾き、季節感を終わらせるための太陽が怒り狂い、リリカルに紡ぐ詩人たちの視神経は潰え、得たものをひけらかすだけの文明が謳う対価などは、依…

連想する真理

嘘みたいな空の下、信じるものなど居なくなった身体、すべては散漫な儀式の中で束縛され、理由なんて無くなって、無くしたものばかりを追いかける後先には、過去も未来もなくなり、今に果てる現在だけが、善悪なんかを謳い、自らを騙しては、その場にとどま…

最高な朝

生きることに完成などはなく、そこで食い違い、行き先すらもわからなくなればなるほどに滾る命は、ささやかな幸せなどに終止符を打ち、そこで決意した生き方が、ここで無残に散ったとしても、そこで死しても尚、刺し違える覚悟で回転し続け、誰にも止められ…

ケダモノの住処

住み慣れた家には、よどんだ悲しみだけが滞留する。そこにあったしあわせは素っ気なく、味気ない日々を繰り返しては、ごまんとある不安をすなどるだけの価値を培養する生産的で、機械的な不安を餌にする傲慢なキャピタリストのステマなどがなびき、買うこと…

ゆるんだ君の身体

顔の中心に世界が集まったような犬、官僚的なオブジェクトをハッキングして、暮れ行くだけの季節から逸脱し、壊れたリアクターから垂れ流されている放射線によって、ドロドロになった大脳、どこに行くわけでもなくウロウロしてホルモン食べたいし、彫り物み…

女々しい価値

ルサンチマンをくすぐれば、あなたの商品も簡単に売れる。愛の残り香、残り者の君も商品化され、些細な愛は、商品価値だけを求め、誰かや何かを測ることだけに専念する。与えられたものでは決して満足できず、昨日に幽閉された彼女を救い出すべく、世界のは…

枢要な日々

意識下でおどる獣たち、ベランダでは綺麗な花が咲き乱れ、境目なんかなくても、ささやかな愛で季節を通り抜け、健気に歌う思い出が羽化し、屈折した思いから飛び立つ。やましい記憶がさんざめき、際立つ思いが規則正しく報うための世界に亀裂を与え、あらが…

区別されないように

バビロンの糖度、君の綺麗な横顔も、機械的な死へと漁られ、果てない仕様に落ち込み、論理的な敗残者として、懺悔を繰り返しては、迫る老いに査定され、体裁がなんだとうるさくつきまとう。ミニマリズムに支配された表面的な地球はコアを喪失し、自らが絶え…

約束もくたびれた日々

騒がしいだけのものから放たれ、自らの内で生まれるものを紡ぎ出す。閉塞的なようで、自らの内部から生まれた世界は狭くも美しく、儚く今に散る定めなんかに囚われもせず、そこでもたらされる低劣なものに苦しむことすらない。作られた者たちがあいまいなジ…

もたらされる思い

焦燥感をたずさえた青空、ドメスティックな夕餉に、ちぐはぐな感情も亡き後、愛は単純に潰えただけであって、本質的には何も変わらずに、その場で朽ちただけである。浪費されるだけの信念、幼稚なスケッチを終えて、展開して行く意識は延々と引き伸ばされて…

饐えた肉

胸骨に響くほどの恋、枯れた葉が浮遊する空間に食い込む焦土、肉片すらも偏執して、誰かや何かに固執するほどに、法則的な苦しみが襲いかかる。生き恥晒しても尚、生きまくれ、生きてすべてをまくり上げて、笑い飛ばす。上下左右も関係なく、全方位に向けて…

ブヨブヨの朝

優しいだけの奴らはそこら中にウヨウヨしていて、自らの内部で育つ私怨により、優しいそうなフリをし続ける無防備な夢の中、カスタムされた番犬、シリアスなルールをたずさえた火の粉が降る夜には、憐憫など無いのだ、と泣き叫ぶシスターたちの群れ、乳牛に…

リリカルな住まい

生きてるだけでじゅうぶんやし、誰かに何かを決められたりしたくもないし、これをやるべきやとか、あーすれば良いとか、どうでもよくて、どーにでもなるし、論難とか喧しいし、やましいレトリックに遮られたくもないし、けたたましく茹だる魂も、赤なって、…

尊び呆ける

やってはダメだ、と言われても、やってしまうのが人間であるし、そこでの行いにも責任など持てず、少しの気の緩みにより、絶えず死へと駆り立てられ、今を生きるなどと、短絡的な発想や、謳い文句により、そそのかされた者たちは、大したことない、と騒ぎ立…

スラスラと嘘をつく

奇跡を伝える通り雨、荘厳にゆれる君の髪、紀元前から愛を伝えたペンキが剥げた窓、君が自覚する以前から、その愛とは復元可能であったと、原生林の中で騒ぎ立てる鳥たちの淫らな色、与えられた概念によってねじ伏せられてしまう我々の苦しみなどは、些細な…

あらゆる罪の余白

物事を甘く見ては、簡単に他人の意見に押し流されていく人々、行く末は希望すらも潰え、誰もが誰かを羨み妬んだりし、シラフな奴らなんか一人も存在しないのか、と加算される痛みは簡単に誰かを傷つけては、機械的なものにそぐう日々は、底なしの欲に押し流…