昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

消去

あまりある時間に君との対話、砕けた時間に拒否する思い出の旋律、神のようなケミカル、砕け散った後には、大きな口を開けた穴、旋回する理由、ときめく回路、不機嫌な味噌汁に浸かる羽虫、凡庸な希望を膨張させ、空を飛ぶ子供たち、あらがうほどに現れる窮…

叶うまで

損得ばかりを謳う狐、願い事も届かない、と、泣き叫んでいる少女、タントラやらマントラやらが降る古びた寺院を印象派の画家たちが描いて、凍てつく冬も、春の中に隠れてしまい、また、会える日まで、その冷たさを隠し、真理なんかを無視して、前衛的な愛に…

颯爽

青白い顔、くたびれた季節や、君のあくび、屈伸している女性や、運命により駆逐されてしまった街並みの末端、黒黒とした面影の星雲、群青色のファシズムと風疹、堕落した身体から生える花、軟体化した価値観に、目が霞む間に、隘路と化した道、慢性的な痛み…

休暇

むしばむ日常、線をも無視して、サイクルを続ける星の憂鬱、君の確かさは、きっと足枷に変わるだろうし、世界を狭めてばかりいるし、惜別を繰り返し、世界の色が暗くなっても、この空白に迫る窮屈な信仰心を突き抜けて行くキツツキの鼻先、サンダルのぺたぺ…

土壌

偶然を吸い込む春の口、排斥される理由の音階、真っ白なシャツに枢要な真実を書き込む哲学者、荘厳な手綱を引いて、貧寒な意思に愛をさずける女神のシワだらけの手、迎合されるものを崇めるがあまりに、真実に近づけずに、連鎖する苦悩や、偶像崇拝を続ける…

闘いの歌

対価なんか必要ないから、と、飛び去った鳥、対比されるだけの私たちの恒常性、正解すらなく、快晴であるのにもら関わらず、ずっと自分の周りだけは雨だし、惰性で引き伸ばした主観が、世界を狭める間に、アイロニーやら老化やら、肥大や、悲哀なんかがデー…

道がある

残りわずかな命、寝返り打つと静かになる帰り道、すがるだけの君の曖昧な答え、忘我に帰する刹那、天鵞絨に包まれた慎ましやかな最後、朗々と促した言葉、定めもなく、はしたないままで、歪な観念を寂寞に返して、この穏やかな今を逆撫でするような奴らがリ…

忘我

複製される真実や、ふくよかな午後、刹那に嘆じる君の悲哀のエゴ、驕りをパスワードに変換して、社会性が打ち出す義務的な老後を想定して、演技的な世界の中で、カスタムされる意味や罪をレストアして、対価を求めるほどに現れる苦痛と、普通を求めるがあま…

無限に溢れ出てくる高揚感を武器に、歴史を翻す辺りから生えてくる昨日、新着のノイズ、命に値札、2002年の軌跡的な夏、菩薩のようなあの子の背中、全体的な幸福を司る自堕落な神の子供たる私の叙情的な顛末、瞬く間の命を批判的に乗り越え、翻す辺りから過…

絶え間ない喜び

浄化されていく結末、前衛的な欠如を孕んだランダムな今朝、代償なんかを謳う奴らの可逆過程、飢渇していく週末、慢性的なイデオロギーが降る廊下、深層心理に張り巡らされた偶像が、空間を切り裂き、犠牲的な伴侶たちが住まう、利便性だけのカプセル、校内…

永続性

些細な出来事という美しい永遠性、幾千もの星に絡まる過去や固形物の渦、陥落していく都市を眺めながら、そばを啜る音が想念を 傷つけた、と、泣き叫ぶ地球との対話を続けるシャーマンの隣では、連星を串刺しにして食べる大きなブラックホールの口、培ったも…

近道

知らない道、しらみつぶしに探し回る過去から、ここまでの距離、涙袋に溜まった夕焼け、支離滅裂な昨日を愛している猫、自堕落な異物感を運ぶ安易な欠落と、真実をくり抜くカラスのクチバシと、寝返りを打つ誰かの海馬のような背中、分断されていく日々に現…

寝返り

二人仲良く歩き続けることこそ、いちばんの奇跡である、と、語った君も消え去って、敷衍する春は、普遍性を謳うばかりで夢うつつだし、後ろめたい感情を引きずりながら、行き過ぎる春は猛毒、尊く積み重ねられた生命、運ばれる先は裁断機、あらがうほどに食…

繰り返し

厳しく悲しい夜を駆け抜ける犬ぞり、激しく揺さぶられた魂をゆりかごに乗せ、巡る思いなどは扇動され、生きる意味などを求めては、迷子になっているような人々で滞る世界や社会、境目ばかりを見出して、場所代を奪うだけの輩、なんでも言い合う恋人たちの対…

空席

あの鳥も、いつかの君に似た匂いを撒き散らしながら、嫌いな歌を垂れ流し、瓦解していく風景を大事そうに見ている、類似品たる私たちの荘厳な結末を憎む彼らの論争、皮肉を翻すために夜が来て、凍てつく君の衝動を抑えるための呪文を唱える。天に手を伸ばし…

偶像

はしたない夢の中、レゴで出来た世界の性質、同化する結末の鋭さ、あらゆる悟性を統べる手、恍惚とした膝から発射されるミサイル、ロジカルな裏庭で、自覚するものが、もたらす過ち、宿命にゆれる人々、叡智もなく、その場しのぎの言葉で引き延ばされた日々…

夜の滞留物

観念論の中に潜む怒り、シグナルは不潔な大人たちの、他人行儀な朝の挨拶の彼方にある真実を引き込むためだけに決められた優劣を否応なしに超越するのだ、と、存在の中に備わる理由などを漁る彼女たちのアイドル、宇宙語が飛び交う真夜中に縫い付けられた、…

交信

理由よりも早く迫る死を打ち倒す獣として生きて数百年が経過し、森羅万象や真理が駆逐された後に生み出された定めなどは、所詮は、時間に意思や意識を占領され、自分の考えを換金するために、愛を利用し、正義を嘯き、自らの利益にするような奴らばかり、だ…

交わると始まる

機械的なハッシュタグが大気中に散布され、肥大化する思い出が、革新的なものをたずさえ、一気に飛び抜けていく辺りで、誕生したものを祝い、訝ることにより、拘泥したり、何かに反したりしながら、萎びた命にみずを与え、怠惰な連中が錯乱する街を抜けて、…

支配的な気配

早い春を願う者、それほどに、早い春の訪れを願うが、長く厳しい冬こそ重要なのだ、と、語る森の王、あらゆる不躾な者を排除する機械の門を通り抜け、デジタルでカオスな社会にこじつけられた法による連帯感、加算される道理により、大通りは封鎖され、保守…

自堕落な地球儀の上で不幸せな世界、褐色があるチアノーゼや、全体主義により広がる砂漠、あらゆる爆心地に生まれる揺籠、いくら大切だ、と、言われても、信じられない恋人たち、比するものすら無くなった後に広がったのが、宇宙の始まりであるのだ、と、物…

軽快

価値観もチクチク痛むし、悴んだ手が、寒さを自覚するまでの時間は、存在しない、と、主体性を捨てた黒猫が、自らの爪で空間を切り裂いて、時間とは、考えることにより生み出されるだけである、と、罪人たちは、初心な共感性を感知しながら、ニヒリズムに打…

おはよう世界

もう苦しまないでね、と、語る母親の隣では、爆撃が続いて、健気なあの子の笑顔も、粉々になって、散り散りになった思いや、やましい魂や、複製されるだけの永遠の陰影や、拒食症の犬や、陳腐な明日に告げる愛も、表面的なものばかりで、裏側では敵愾心に燃…

空腹

前衛的な虚空に吐瀉する花びら、紊乱な檻に閉じ込められ、連帯感を謳う連中の勘違いした尺度、憧憬に瀕する影や金、磔にされた移民たち、鎮火しない火の上、枯渇し続けるだけの、フラクタルを目指す世界、爆心地に住まう鳥、倫理観もない馬たちの騒音、分裂…

帰路

与えたれた終末を受け入れ、純喫茶でミックスジュースを飲みながら、ケミカルな夢を見て、倒壊していく意識を傍観しながら、誰かに君の視点をあげて、また君のような人を愛する、と打ち明けた私の周りから、世界は崩壊していって、歪な真理をかかげては、原…

純粋

出来合いの真実を構築しては、あたかも正解のように促す君たちの正義の犠牲にはなりたくないし、無くしたものは、もう見つかるはずもないし、会話も弾まないし、体裁ばかりで、退屈な社会は、自らの正しさを示すために、漁る連中はごまんといるし、育むべき…

発色

アジテーターとして活き活きと吐き出す破壊の呪文、憎き敵をうそぶき、自らをも騙す高慢な資本主義の悪魔、あらゆる奇跡を謳いながら、傲慢になぎ倒す復讐を繰り返すスーパー啓蒙機械、レベルミュージックを鼻歌で歌いながら、世界を簡単に裏切るのだ。革命…

ラメ入りの海馬

集めた命、潰えた命、願い事を脱ぎ捨て、はじめて自分を信じるべきだ、と、幼稚な神に捕えられた君の連帯感などは、誰かにたぶらかされ、悪意を充填し、あらゆる犠牲を構わずに、破壊の限りを尽くす。飢えた傍観者たちが彷徨う地下鉄駅、しんみりした夜の波…

すべては可能

特異点から生えた哲学的な手、清々しい大声援の中、分裂していく過程やら、愛しいあの子や、虐げられている人々、備蓄した血や、いくつかの可能性、制度を放逐して、真理に基づいた茶を飲み干し、願い事を翻し、毎晩毎夜、倍速で通り過ぎる人生、すがるほど…