昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

変身

太っちょのバビロン、融通なんて一切きかない代わりに誰にも従わないし、従わせるつもりなんかないし、ないものねだりでもない。ないものばかりであるし、なくしたものなど追いかけたくもないし、老いてくばかりだし、置いてけぼりでも構わないし、シンボリ…

義理人情

つんざく冬の風、雪やコンコン霰やコンコンと嘆くスピーカーから感染するウィルス、擦り寄る世界の終わりと、無関心な若者と、無駄に年老いた者たちの集合体、この星の尺度が生み出す運命やらが支配する原理、偽装された真理すらあったかく感じるほどに孤独…

痩せ細る思い出

死にかけの老婆のような椅子、シリアスな昨日をチクチクと縫う曲がった背中を見ている、と突然にゲシュタルト崩壊して、延命器具を外して、窓から飛び出して、もげかけの羽根をばたつかせ、はびこる悪意を乗り越え、死だけが自由を超越する先には、足枷とな…

年の瀬の背中

リモコン爆弾を持った老人が時間から解き放たれて、人工衛星を破壊している。月では人工知能でうごくウサギが進化して筋骨隆々になっている始末やし、森羅万象を打ち砕くための壮大な宇宙論を構築する前に、宇宙と名付けられたものから離れて、この世界とい…

号哭

痴呆に寄り添う猫、たわけを吐き出す弔いの生身、止めどない涙の後に補給される頼りない愛の和毛、泡立つ主観、モルタルまみれの小歌、ゴミを荒らすカラスを支配するシステムが云々とカタルシスに至るために敵意を剥き出しにする民たち、星を折る音、街のネ…

罪がない朝食

歯切れの悪い別れ話、悄然とした詩が降る夜、不確かな冬が涙に濡れ、願い事すら届かない暗鬱とした世界の制限を受け入れずに、世界中の誰もが咳き込み赤い目をして不安な日々を乗り越えるためだけに惰性に引き伸ばされる瞬間がカタルシスに至るために、君と…

鞘翅

未熟な言葉たちの腑を突く刹那、幼少期のプラグを外し、延々と聖域を破壊するヴァンダリズムに取り憑かれた輩が爬行する街、症状が夕焼けにより赤く染まり、多角的に世界を縁取る家庭的なモノグラムにより、理性は損なわれ、そこかしこで混濁する意識の火花…

結末はいつも暖かい

もう何年も孤独なクリスマスを過ごしている。いや、記念日なんてものは、ただ誰かが定め、決められた法や答えのようなまやかしに騙されている暇はない的な発想に寄りかかる、というより、あえて一人を選んで人生の難易度をあげている的な中二的な発想を堅持…

悠久

風に揺られ踊る洗濯物、すこしの物音でびっくりして逃げ出す猫、近付けばアイロニーや愛憎を撒き散らす女たちの虚像、裏切りや寒さが続く、決まりきったもののための奴隷とケモノとしたたかな屍の街、起業家たちが押し流す情報という快楽と、常套句と常套手…

散布される愛

勝手気ままに愛を貪り、道理を捨てる。復元可能な愛が加速し、画期的な愛がもたらす真理以上のものを模倣するだけの人々が用いる正誤を蹴散らして、あやふやなままに愛するということが、このままならぬ現状を打破して、ただ愛するということの確かさに触れ…

ぐしゃぐしゃな結末

やさしいが故に世界を憎む君の末尾と密度、記号化された人類の経路を踏み荒らし、あらがう先に現れる物語を遂行しながら、曖昧な毎日を積み重ねる。応用される事実により高揚感は失われ、そこかしこで補足されるものに捕縛される。そこで苦しむだけの期限を…

ガリガリの身体の殻

ゆらゆら揺らぐ魂、いつもみたいな君のやましい思い、物憂げな結末に降り注ぐ雨、鮮明な過去から生える花、憎しみをズボラに解消して、セオリーを打ち砕き、真理が寝静まる間に打ち出す真実の素因が印象的な答えを排出し、過去を連想させる安易な欠乏により…

機械的な飢渇

モノクロームな君の静謐な青春、粛清された街並みを再現する脳内ですれ違う純白な面影、迎合された罪をマイクロチップに埋め込んで、海馬で斡旋され、リバイバルされるシーンが毒する瞬間に、主観は歪んで行き、逸脱するほどにつたない罪を加速させ、懐疑的…

名残り

君のワンルームから溢れる和音、野ざらしの記憶が見せる夢に捕食された後、あらがう先には不確かなものばかりが形成され、君の面影も瞬時に消え去るだけである。化学的な伴侶、あの時の燃えるような愛も、今となれば互いを思いやるというよりも、気持ち悪く…

惰性で引き伸ばされた命

自分だけは大丈夫って麻痺した感覚が自らの首を絞める。まだらな雲から垂れ下がる蜘蛛の糸をつかむために、蹴落とし合う人々の窮屈そうな所以、誇大妄想に締め付けられ、ニセモノの使命感が堅持する理由により、世界は冷めた空気感を孕んで、連呼される言葉…

うるさい世界

猫は自分のことを過信し車の前に飛び出す猫には、新しい生活が待っているよ、とキスをし、世間というものは、特殊な一個人をさすから、そんな奴らと刺し違えるよりも、新しい明日を創造する。体系化された過去などは綺麗なものなどではなく、実に不安定なも…

あまりあるもの

可愛い、と嘯く短絡的な文字がうわついた理想をこねる後先、宛先は不明な意識があつらえ、疑心暗鬼になる人々がネットワーク上で捉える意味は痛々しい現状を従え、虐げられる人々の健気な激情が不確かな今にいななく馬たち、不自然な世界が現実を構築させる…

迷妄

結末はいつも不安定で、意識はクラクラするし、一生懸命な君も、憂鬱に行方をくらまして、幾重にもからまる君の孤独な呼吸、故郷すらも持たずに、保たれる予感が不信感をかき消すほどのサイレンがけたたましく泣き叫び、現時点を捕食する余韻がインタラクテ…

往復

日々のいびつな形容、凡庸な君たちの確執により生まれた尺度が形成させた陰鬱さを逍遥し、擁立される真偽の波形や、軽率な私が正解をもたらされるまでの顛末の結び目、対価を謳い、がんじからめになる最後の報いを謳う連中の即席の自由などの角、泡沫の心情…

卑屈な街

これからはたくさん嘘をついて、猫のように生きるんだ、と純粋な目をして語る先には眩い光があふれ、汚い川の中でいちばん美しい生物が出迎える秘密の島の住人がうわさ話が聞こえる。その島の住人によると、団地に住むと命を吸われ、もっとも死に近づくらし…

再生

売買するための軽くも重い身体、フラクタルな所以に備わる構造的な廃屋に住まう言葉たちが反響し、鮮明なものすらなく、そこで駆逐されるだけに至る生命的な汚穢、林立する家畜小屋を眺め、支離滅裂な真意を訴求する法的なものの気配、背景に迫る原理的な夕…

強固になる

君が私になってよ、と彼女は語る。懈怠する日常の血と愛、乱暴な本能による結合の美しさ、と揺らぐ炎を卵巣に描く絵筆の動き、細い指先で光る指輪、簡素な自由を目的に、打撲した今を朴訥に愛でる主観的な愛だけが持続して、この空間を作っているのであり、…

涅槃から愛を込めて

命を無責任に費やし、堕落した関係に成否を求め、ただ頭が良いだけの悪魔たちの角膜に入り込むうとましいし悪意が連ね、捻出される思いがヒリヒリとし、鮮明なものすら駆逐され、猜疑心にふるえる君の勝手気ままな思いが消費する所以が機能的なものを排除し…

前衛的な鮮血

ゆかんだ獣たちが跋扈するままならない世界、たちまちは支配的なスカートの中で眠る君たちのあいまいな至福に占領され、揶揄されれものにより酔いどれ眠る彼女のジレンマ、胃に空いた穴をもぐるモグラ、結末では無数の慈愛が澱ませる空気による迫害される先…

変化

不信感を募らせる君、引き出しに隠した思い出と家族になり、倫理観なんかトラックかなんかに轢かせて、卑劣な奴らが統合する精神を裏切り、あらぶる政治的が静謐なものを携えるべく、ベクトルを変化させて、正しくあろうなどとは考えもせずに、関連すればす…

足跡

ウイルスの雪が降る街、信仰心を掲げる餓鬼たちのシンドローム、無我夢中で貪り食う君たちの空虚、木はいつも一人で泣いて、花咲く季節に往々と都会的な悩みを肥大化させ、あまりあるのに、あんまりないように演じ、緩慢な作用を含んだ季節をむしゃむしゃと…

静謐な互換性

自信がふつふつと湧いてくる身体、目の前の定食に減り込む身体、退屈な労働が観念を奪うから、この身体を大嫌いになりそうだね、と掻痒に蝕まれた赤々した身体、君の身体の垢、鯖の味噌煮の裏に隠された宝、高らかな鼻をへし折って、選民思想が突き上げた退…

物体との黄昏

そこに再現される愛に似たようなもの、過ぎ去れば、そこで慈しみ孕んだものすら置き去りになり、そこで自覚したいた愛も悴んで、自覚する前に凍死する。すべては似たようなものを繰り返し波及させ、あたかも愛しているかのように容易に嘯く。君の為であった…

意思の翅を広げる

所詮は答えにすら近付けずに、正解の配下になるだけのアカデミックな奴らの地獄、この世界や国や社会などは、そのような連中の支配を受け入れている従順な奴らがもたらす普遍的なものによる侮蔑なんかにより拘束される現実の道具と偶像と偶然に支配され続け…

答えの配下

理性を喪失した君が従える世界からの解放を目指すべく、この痛々しい現実を紡ぐ。解き明かすべきものすらなくなり、刷り込まれたものが延々とすり替えられ、情報と退屈な年末商戦の最中に、もたらされる迎合されるだけの事実に基づきリストカットした君の腕…