昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

満ちる

クリエイティブな猫たちが巨大な椎茸の上で踊る夜、迷妄にひたる君の白い太ももを這うナメクジの孤独、失意を溜め込んだ風呂桶、均等なものなんてないのが摂理である、と短命な騎士が嘆く夜明け前の荘厳で剥き出しな青春のエゴ、迎合されるものにより偏りを…

宇宙の襞

バクバクと結末を食べる小説の中での巨大な自我、機械的な彼女の普遍性やら、生活に寄りかかる悪魔的な自堕落さに扶養されるほどに飢渇する私たちの角度、浪費されるための日々で従わざる終えないから、と簡単に従うことしかできないから、いつまで経っても…

時間から解き放たれた身体

ピンクのしっぽを振り回し走り回る青空の下、退屈な製造機が歌うくたびれた工場の墓、ニヒリストたちが指差す宇宙の果て、夏とは退廃的な死を打ち出すための道具である、と丸い手をした機械がカタルシスに至るために騙ることごとくのエゴを迎合し、それによ…

はびこる夏

ただひぐらしが鳴く散漫な森で、乱立する証拠を高尚なもののように崇める何者でもない君たちの血のようなものがこぼれ落ち、落ち度なんかを謳うなんでもない日々の中でのカタルシスなんかに至るために絶え間ない軋轢を生み出す鬱鬱としたものによる歯痒さと…

葉音

もうどうでも良い、とカラは秋の陽光に包まれ、絶え間ないリズムによる高揚感に誘われ、遠くの風や貨幣や壁に囲われ満足していることを演じる栄養失調の子供たち、檻の中の大人たちは、閉鎖的な夢の中で価値観なんかを勘違いしながら、金を稼ぐことが幸せの…

隘路

機械的な結末に遭遇する模倣的な伴侶、この世界の鈍磨な軋轢により、気配すら損なわれ、機会すら奪われる私たちの苦痛、遭遇する意識の波形やら、経過するほどに迫るニセモノの過程やら、そこで価値観を構築するほどに勘違いを生み出し、今に踏み外す君を褒…

掌の中での声

金星の濃硫酸の雨の中で踊る彼女、ゲルニカの中でアンニュイな楽園を紡ぎ、札束の船の上で屍に変わる私たちの秩序、もっと欲しい、と心神喪失を演技しながら、多目的に流動する原理的な警笛が鳴る、独善的な公衆の面前では、さまざまな思惑が無様に乱立し、…

除け者にされた獣

倫理的なカラスが飛び回る。吸収された力によりブヨブヨに太った政府や社会が転がり続ける。瓦解しない意思は強靭、あらゆる利便性で切り裂かれた大地に花を咲かせるための大雨により崩れ去った我が家をながめる悲しみを慰めるための手であるから故、誰かを…

突き抜ける思い

音がない思い出を泳ぎ回る魚のような気分だ、と彼女のうつろな目から溢れる涙はダイヤモンドだから、必死にかき集めている継母たちの畜生道を歩く屈折した茶髪の子どもの暴力性や、ピアニカを吹きならす政治屋たち、喧騒ではドラマみたいな告白を続ける神を…

すぐさま昇華

ずっとこのままってわけにはいかないが、ここでこうして、じっとして、実体すらもわからなくなるまで理解したり、または懐疑的になり乖離したり、はたまた理解したフリをして、誰彼構わず騙したら煽ったりする連中と体当たりしたり、無視したりしながら、見…

未熟な交換

物事を研鑽し、物理的な死を昇華させるための詩篇が降る夜、残虐な仲人が泣く和毛の丘、訴求されるものが捻出する理念、利権の構造を駆逐しても、新たな欲と力が権力を絶えず生み出しハミングする。流布する感情がチクチク痛いの、とタートルネックに苦しむ…

桎梏

はじける時系列、君の起源の青と白、阿片窟の番人たち、このどうにもならない気持ちの節、短絡的な同化により強固になる意思が告げる政治的な偶像や妄想が生み出す空疎な空白、迫害を受けた、と罪をかいかぶり、自らを卑下するモンスター、あなたの願いはい…

簡単な勝利

甘い言葉が横行し、あいまいな今にままならぬ私情がランダムに降り続き、機械的なアナグラムが政府に打倒し、多頭飼いされた意識の翅をもぐ青春の毛色や回路が浪費していく結末から逸脱し、訝る先では言い訳がましく迫る緩慢な理由が健全なものを謳いながら…

進撃

どこにも正しさなどは存在すらせず、思想なんてハナから生きてすらなく、自らの偏りにより圧死し、真実や真理なんてものは、クソの役にも立たない。ムカっ腹を抑えるために吐き続ける陰口、たちまちは苛立ちに消費され、証拠も残さずに消え去る。意識の最北…

海辺

この絶え間ない憎悪の中を泳ぐ魚、大好きな君と大嫌いな誰かの価値観、勘違いばかりしている観点を捕食する人類と、数多の経路を踏み潰す巨人の足、君が居なくなって生きている意味なんて無くなってしまったが、君が居なくなってから、生きていることに意味…

幻想的な倫理観

抵抗を続ける世界の足音、軽薄な論理を話す小姑たちの荘厳な金歯、罵声を促すカタストロフの青、みちびく証拠に恍惚とし、吐瀉するほどに増幅していく幸福を感じる過食嘔吐の喉元、オイディプス王と暗澹とした宇宙をつなぐエレベーター、あいまいで不吉な言…

届くまでの距離

もたつく指、心音が頭で軛を用いて、たくさんの情報を運ばせ、道具のように扱うんだ、と漂う情報の霧が攻め入り、生命をおびやかす。全体主義的な身体の中での差から生まれた悲劇的な道化師、罪深さを吐き出すだけの体制的で退屈な身体、ただ物事の軽さを示…

業火

鳴いてばかりいる君たちの犬、息吹くための命も息吹き返し、陰鬱な症状に呼応する虫けらたちの残虐性を描くフランシスベーコンの怪獣たちがさまよう心の中では、行方不明になった言葉が頼りない信仰心を仰いでは、熱情する意思の火花が点火して、フラストレ…

一部始終

もう夏かな?と呟く彼女の口の中での小さな宇宙、待ち人のサロンパスの匂い、感受性豊かな和毛、生活感あふれる抜け毛、ゲームみたいな現実と、この現実という天国の中に転生し続けることにより、遺棄された感情が事実をも超過し、加算されることごとくを照…

純粋

理想だけの革命は、純粋な者を死に追いやり、理想に追い越された君は、自らに死の枷を嵌める。いろいろな状況が弄り合いながら、今を聖化して行く。数限りあるものの数の暴力により、無限は制度の中に押し込まれ、身動きが取られずに自身の無限性を破棄して…

梅雨の汚穢

猫の柄の可愛い傘をさして、あいまいに見つめる先には演じるだけの人々の濁流、惰性な愛に虐げられる健気な僕らの過ちや、愛したほどに現れるのは、ためらいばかりだね、と溜息を吐き出し、悪態をつきながら、突き動かされる先には緩慢なものでひしめく代用…

夏の腫瘍

切ったり書いたり挟んだりしながら踊る。文面の上でもたつく指と指のあいだから生まれる比喩による飛躍、精神は成否を超えて、純粋な自らを格納するための殻を生み出し、その中で眠る。いつになっても、いくつになっても気づかないだろうな、お前は絆がなん…

閉塞的な起源

世界の終わりなんかを謳う鳥たちの獰猛な爪、引きずられた臓物に乗りピクニックに出かける普遍的な家族に適応するためにかけられた呪い、不憫だね、と妬ましく募る甘いだけの日々を飛び越え、修羅に生きる私の拙い爪痕、空の青のいとまに重なる永遠の愛など…

輪のような生命

隷属するだけの日々に続々と迫る無意味な履修を終え、定期的に購読した罪を読み込み、自分が吐く繭につつまれ、退屈に眠る君がねぶる罪の味、とある風に巻き込まれ、偶像を紡ぐ果てない私欲の里親、あいまいな性善説と性悪説の中で阻まれる動機、記号的な季…

先鋭化

可視化される足、かじかむ愛と、自覚するほどにひろがる苦しみの青と苦味、よじれたハートと、いつまでも赤色の信号、涅槃でころがる死とガールフレンド、欲望に負けないで、とカタルシスに至るためにシステマチックなものを睨みつけるマッチングアプリの狂…

突き刺せこの体に

保たれたものすら死んだ夏の日、そこらに転がる薬莢と、知らない画家の絵がかけられた土壁、カビ臭い冷蔵庫の冷気が漂う狭いアパートの一室では、腐敗臭と憐憫にあふれ、何か神々しいものすら感じる。モノクロームな記憶を這いずる赤子たる自分を俯瞰で眺め…

制限がない感度

ファストフード店でパンクスたちが踊る。浮遊感がある夜に除け者にされた君、去り行く情景の密度、呑み食いされた跡、混淆し続ける先で外連味ばかりの街中で複製される欲望の狩人たちは、絶えず動物たちを屠り、絶え間ない欲望を波及させ、終わらない欲の道…

和解と調和

正確な軌跡を携えて、永遠を漁る。究極を貪りながら、動機を超越して、接続される意味合いから不吉な予感を漁り、永遠を捕食した行方から切り取られる所以がつながりながら、観点をつないだり、くっけたり、引き剥がし、このやりとりが静謐な意味が不法に受…

無秩序

記憶もあくせく働いて、悪戦苦闘しながら、しなびた思い出をならべて、傲岸不遜にうるさおますし、音程もあわへんし、あわさっても、気色悪いし、わてらあんたの奴隷ちゃうし、ふんいきも悪いしで、暗澹としながら、真理的な余韻になぶられて、ぬかるみに嵌…

見すぼらしい基礎

資本主義の下では国家などは存在せず、国家などは地中をうごめくミミズのようなものであり、地中が熱くれば心地よい地中から出て来てしまい、のたうちまわり、そのまま死の外に追いやられる。そのような曖昧なものでしかない国家などに支配されたり、右往左…