昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

塗り潰す

君の正義も潰えて、独善的な主観に毒された症状から寛解し、懐疑的な日常から飛び立つ。太陽を朴訥に睨みつける君。ニヒリストたちが仕向ける閉鎖的な社会で鳴り響く鐘。誰かに価値だけで加工された真意などが迫り来る代償ばかりを求めるうるさい過去。そうやって枯渇する君がやっつける世界とは、制限を用いて、自らを騙しながら、演じる日々などは、どこにも色はないからと、子供だった君がながめていた綺麗な世界はいつのまにか喪失し、なにかを追い求めることでしか、幸せすらも見出せないのかと、縁取られた未来は、誰かに吸収され、今に擦り寄り、邪魔ばかりするから、すぐさま乾いてしまうし、求めるだけの日々とは、虚しさを敷衍させ、その虚しさをかき消すために日々を忙しくさせ、すぐさまくたびれてしまう。悪魔たちが誘う退屈な仕事。世界を変えるための犠牲を厭わぬ君の覚悟とはちぐはぐで、そこで求めるしあわせなどは、誰かにとっては、しあわせを壊すことだし、しあわせなんて求めても、それはしあわせなんかにはならなくて、追い求めるしあわせなんかは、ただ誰かを不幸にするばかり。人を騙してまで、君はしあわせになりたいらしく、屈折した意思は、陰鬱な衝動を抱えて、すべてを焦土に変えてしまう。なんなんだろう?こいつらは気持ち悪いと、潔癖で完璧主義的なドッペルゲンガーカタルシスに至るために、批判的な灼熱を放つ間にも、すべては蒸発してしまって、潤うために燃やした火は、すべてを燃やし尽くして、なにも残らなくする。すがり寄る真理は、心因性にからまりながら、またなにかを騙すために擦り寄る。不潔に磨耗した精神を黒く塗り潰しては、手なずけられた意味に意思を奪われて、一切は枯渇してしまう。誰もが愛を忘れた日にも、愛とは何度でも蘇るだろうし、そこで心血注いで、信じていたものが死んでしまっても、愛とはまた蘇るから、君が信じ続けるものを信じ続けて、誰にも愛されないからって、歪んだり偏ったりしても尚、信じ続けた意志は確かなものに変わり、君を輝かせるさ。

硬化

不幸をもたらすのは、権力にあらず、それに反して、批判する弱者の群れであり、群れれば、群れるほどに増していく全能感により、我こそが正しいと、すべてを破壊することが、自らの役目であり、使命であると勘違いを施された管理下の中での革命は、絶えず独善的な思考を保つために、自らを騙し、誰かを誘い、しあわせのために、あるいは、より良い社会と生活のためにと、清潔そうな表面と、あたかもふつうのような似姿で、誰かを騙し、自らと同化させるために、同じような趣味を謳いながら近づく詐欺まがいの連中が示唆するものに流されて、自分の考えることすらできないような輩が示す差異から締め出されたら災難が降ると謳う神を崇めず、我を信ずるからこそ、新たなものが生まれ、想定されるものから抜け出し、ルサンチマンから飛び立ち、自由を謳い、騙すだけの退屈な理想から解き放たれる。

尊い行き先

慟哭の街も尊く結ばれるものも疎ましく感化するような篩をかけ、先鋭化する感覚によって、眠れぬ君の預言が効率よく金銭に変わるころには、正しさなんてどこにもないものを謳いながら、真理がどうとか、道徳が同化する真実などが、心因性の苦しみを孕んで、ランダムな現象が綻び始め、終わりがなんだと、かさばる思いが遠のき、その場で終わることなどに苦しみはなく、そこで繰り返し、苦しむことを反復し、おとずれる強大な不安を呼び覚ますだけの普遍的な制度に敵愾心を持ち、用いる不安の虜になり、偏りを示すだけに至らせるような原理に基づき、反することを忘れ、反芻する苦しみとは、利己的な精神分析を続け、綴る意識を迎撃する戦闘機が脳内を破壊し、依存的に纏わる出来事につまずき、恙無い日々の尾びれに掴まり、考えの海を自由に泳ぎ回る快活さを知らずに、ただ誂えられた意味を崇めるだけの惰性な感情に引き摺られ、還元される苦しみと、関係するほどに縋るだけの君がよじれる先では、時系列すら狂い、憤懣を示すレジスタンスは、自らの革命により破綻し、つぎはぎの権力は、何かとの調和を目指さずに、今に保たれるものにもたれかかり、失う恐怖の虜になり、似合わぬものを着込んで、猜疑心に至り、ふれあうことを恐れるがあまりに、現れるものすべてを破壊に追いやる。配布された神話が、信用を謳い、奪われるだけの真実の中で堕落した君とフラクタルであるべきだと、構造的な派生と背景の中でだけ、正しいとされるものだけが、正しくあるべきだと刷り込まれた概念から抜け出し、何が真実なのかを見極める以前に、正しいとされたものすら怪しみ、憎むことでしか、しあわせになれないしあわせを破棄すべきだとうながすルサンチマン弁証法からも解放し、懐疑的な日々に配役され、そこで演じる日々などに現実性すらないことを知るべきであり、あらがうほどに増す孤独をも乗り越えた先には、整然とした思いが、静謐に浸るよりも速く突き抜け、自由とされるものにすら反し、鋭く意味を見極める。

世界の始まり

うさぎの耳ん中で流動する意識。外は氷点下で、冬と比喩が似合わん形で、なんか夜のモノクロームを表現してるんやと、君はやかましく空に投げ掛けてるけど、いかんせん感情は裸やから、すぐ風邪かなんか引いてもて、なんか冬に弄ばれてて、かなわんなーいうてる隙間にも、艶めかしく雪は降り積もって、街に歌詞書くように雪景色を夜の間に生み出すんが、なんか愛かなんかと違うか、いうてる間にも、気配は意識から外れて、意識する以前や、考えるよりも早く描くことにより、現実からは出て行ってしもて、おいてけぼりなった肉体は、ただ年取るだけらしく、誕生日なんか嫌いにやわいうてる隣で眠るのが、しあわせなだけなんやから、なんも持たんでも、誰かに認知されんでも、孤独なままに創造的に昇華する夜が、リリカルで、ドラスティックにエモーション掻き鳴らすから、勝手気ままに踊るんが価値に変わるんとちゃうか。君の瞳孔にとまる蝿。集まる意識を搾取する政府が情報を乱用し、中央集権的に溜まるだけの劣等感やなんかが、今を破壊させるとか叫ぶ連中が、血眼になって探す敵なんてもんは、はじめから存在せーへんし、探すほどに憎しみは勝手に増してくし、今より良くするための機能を作り出さんと、破産するとか騒ぎ立てて、敵愾心ばっか加速させる。僕たちの失敗は、君には関係あらへんし、乗り換えられるだけの恋人たちは、悲しみに酔いしれ泥酔して、今も明日も忘れて、時間なんか捨てて、すべてから逸脱しよるから、タチが悪い。夜に巣食う虫がぶんぶん飛ぶ脳内。君のカタルシスが還元する叫び声なんかが、世界をもっともな破滅に追いやるころ、大笑いしてコロコロ転がって、君が破壊するもんなんか、宇宙から見れば微々たるもんやって笑い飛ばしたる。平気な顔して嘘つく君の横顔。孕んだ夕景がハレーション巻き起こして、またねいうて、がらんどうな感情に注がれる闇におののく果てに、未熟に連なる意思みたいなもんが、延々とつながる。

孕む景色

お前の命を駆逐するチクチクする獣。強力な酸性の雨が降る懐かしい惑星の夜に寄りかかる余韻。インタラクティブなマーチが鳴り響く大きな母の背中。時代性の性悪説が降り注ぐ橙色の空。そばかすから産まれたクマたちが鍾乳洞で踊り、ワクチンも効かない身体は、機械だからと泣いている彼女たちのドラスティックな妄想を小説に変えていく黒いコートの老人が飲むマティーニで溺れるほどに、世界に対して嫌悪感が加速していく果てには、あてのない言葉がどっちらけになり、理論的な敗北感に苛まれるだけの疎ましい自己から乖離し、蝶になるまでの奇跡が遊覧する詩的な互換性には、等価交換などという古びた形にはこだわらずに、満足なんかを捨て、支配的なものから抵抗し、すべてに抵抗を加えて、退廃的な街をステキなものに変えるためだけに、私とは存在しているのであり、損得では、疲れてしまい、飽きてくだけだから、誰かが手を加える前に、すべてから逃げ出す。ヌイグルミたちが重複する復讐のための呪詛が地球を覆うことで、夜になるらしいと子供を寝かしつける彼女の歌声が、寂寞に響き、猥雑な家系から抜け出して、ひとりで産まれて来たと促す彼が集約させる物語が、多様体のようだし、次元から抜け出せないから、未だに空間なんかを引き合いに出して、打算的に示す愛が際限なく憎しみを重複する音を聞いているがゆえに、ヌイグルミたちは、誰かが促す憎しみにより、自らをルサンチマンの怪物に変える。

捧げる

誰といたって、孤独なんだと君はうそぶく。はびこる悪意を充填させる愉悦や、勇躍し続ける先で破る夢。記憶に補足される有名な言葉なんてものは、今を法則的に拘束し、意思を飼いならすために意味を操作するし、あたかも正しいように示されたものにより、ためらう命がおののき、遠のく意識は苦悩を溜め込み、幼稚な策略を続けるし、空疎な思いが卑下する自分に擦り寄る憐憫により、生きても良いのだと勘違いさせるような苦しみにより、生きていることとは、重量や重力を失い、浮遊する日々は比喩に侵され、何かに屈従し、屈辱を溜め込みながら朽ち果てるのだと、打算的な彼らが参画するファシズムにより、歪んだ思想にがんじがらめになるだけのフラクタルな自己との決別を迎えるべく、別々の道に進み、荒んだ苦悩から脱兎し、今にも現れる幼稚な要理が示す理性などをリセットし、理屈をむさぼるだけの、堕落した過ちにより、加速していく罪の意識から飛び立つ。葬る後で結ばれる過去、葬る故に敷衍していく懐かしさこそが、過ちを生み、今を怠惰に拘束する。構築される闇は、自らが生み出すのであり、見すぼらしい今を虐げるだけの連中の価値などは、連帯感を求め、同一化し安心するための価値であるし、そこで抗ったとしても、なんの答えにも至らずに、廃れる。

幻想を抱えて、模倣するだけの普遍性が不衛生であるのにもかかわらず、懐疑的に乖離していく君の尺度なんかは、あいかわらず弱者の尺度であるから、理解できずに、意思から乖離し、意見に流されては、慣らされる現在とは、短絡的な罪の意識なんかを植え付けられて、誰かを憎んでばかりいるし、いらないものを抱え込んだ意識は、儀式的に何かを消費しては、常用する罪の虜になっては、利己的に消費する今に独善的なものを用いて、自らを正しいように仕立て上げる。記憶を互換するための冷たい風。補足される思いをまくし立てる青いだけの記録。記号でできた街が、ドラスティックに語る原理的な雪。もう飽き飽きだから、創造的に敷衍するものだけで、物語を枯渇させ続ける先に、勝利すらいらず、なにも欲しくないから、作り続けるのであり、そこでの価値を飛び越えるためだけに、ためらわずに延々と反復し続けるのであり、すぐさま過去になり得る今などを生きるのがわずらわしいから、先へ先へと振り返らず、立ち止まらずに、ただ藝術的な進化のためだけに、思い描くために、この命を捧げるよりも速く進み、大抵の場合は、退廃するだけであり、勝とうが負けようが、死を乗り越えぬ限りは、虚しさという魔物に駆逐されるだけであり、時間を用いて、際限あるものを利用し、理性を奪うだけの思想すらいらず、操作されるのが苛立つから、私は私の考えにすら還元を求めずに、宗教的なミニマリズムなんてクソだから、いたずらに消費されるのにもうんざりだし、冤罪ばかりをばらまくような制度なんてものは、はじめから存在しないように生きてきたし、幾多の場面で想定されるものなどは、所詮は与えられたものに対しての、あらがうような闘争では、次々と現れるものに駆逐されて、はじめから無いように仕向けられる君の孤独すら、一切関係ない。