昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

捧げる

誰といたって、孤独なんだと君はうそぶく。はびこる悪意を充填させる愉悦や、勇躍し続ける先で破る夢。記憶に補足される有名な言葉なんてものは、今を法則的に拘束し、意思を飼いならすために意味を操作するし、あたかも正しいように示されたものにより、ためらう命がおののき、遠のく意識は苦悩を溜め込み、幼稚な策略を続けるし、空疎な思いが卑下する自分に擦り寄る憐憫により、生きても良いのだと勘違いさせるような苦しみにより、生きていることとは、重量や重力を失い、浮遊する日々は比喩に侵され、何かに屈従し、屈辱を溜め込みながら朽ち果てるのだと、打算的な彼らが参画するファシズムにより、歪んだ思想にがんじがらめになるだけのフラクタルな自己との決別を迎えるべく、別々の道に進み、荒んだ苦悩から脱兎し、今にも現れる幼稚な要理が示す理性などをリセットし、理屈をむさぼるだけの、堕落した過ちにより、加速していく罪の意識から飛び立つ。葬る後で結ばれる過去、葬る故に敷衍していく懐かしさこそが、過ちを生み、今を怠惰に拘束する。構築される闇は、自らが生み出すのであり、見すぼらしい今を虐げるだけの連中の価値などは、連帯感を求め、同一化し安心するための価値であるし、そこで抗ったとしても、なんの答えにも至らずに、廃れる。