昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

堅持

虚構の海を泳ぐ魚、境目ばかりの退屈な街で迎合されることごとくを突く世論、慢性的な欠如を謳う鳥や、訂正されるばかりの日々、紊乱な要理を包むパイ生地や、原理的な意思がそぞろになり、何もかもが、対比されるばかりで、難解になってしまうし、弛緩する夜空で監視され、乖離していく思いの波形や、物事の形式や、形あるものの重複、定理を貪り食うアリクイの長い舌や、痩せたロジックに肥大化していく饐えた感情が壊疽し、厭世観を焚き付ける輩が排除するだけの、幼稚な閃きの彼方で、重複する思いが、脊髄に垂れ込め、感情を動きにくくさせる間に、降り注ぐ雨、週末を汚すために、平行宇宙を噛み切る野良犬たちの群れ、存在するものとは、ただの、光の屈折や、脳内が嘯き、あたかも、そこに存在しているかのように、認識することでしか、そこに、存在しないかのように、思わせることでしか、存在しないのだ、と嘆く孤独な大人たち、倫理観に縛られ、誰か知らない奴に裁かれ、正しさなんかを用いて、誰かを騙すような奴らの憎しみに遮られ、猜疑心が縁取る退屈な未来を枷に変え、今に抑圧されるだけの、犠牲的な精神構造を破壊するための戦争や、消費的な彼女たちが生み出した幻想により、愛は死滅したのだ、と嘯く男たち、楽しみを屠る工場や、高遠な理想を弄る手や、今を散策して、隷属するために、続けてきた勉強も放棄して、厚かましく生に執着して、散々な現実を蹴飛ばし、自らの意思に従い、絶え間ない支配から逸脱し、誰にも何にも、従わないようにする。f:id:jibmfmm:20240503075835j:image