ガイドブックは、 あったら燃やすべきで、 だれかに占有され、 独占されるだけの、 欲のオブジェクトや、 汚物やらが降る夜、 ダイナミズムは死に絶え、 退廃的な夜露を飲み干し、 朝に集約された 約束をやぶるためだけに、 存在している。

書くこと以外は、 全部クソだ。 肥溜めみたいな 世界で、 未熟な未来を形成して、 嫌いなものまで、 無理やり 口に突っ込まれても、 平気で笑顔でいるなんて、 なんて不自然で、 不自由だから、 考えること以外は、 クソのままなのだ。

生と死は絶えずまじわる。 終わると始まり、 弾けては、 わすれられ、 クッキー缶の中で 隠された思い出は、 やがて攪拌され、 思い出すことすら、 はずかしいものに変わる。