昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

捕まえる一時

ぐんぐん伸びる直線を走り抜ける衝動だけが、死を超越し、思惟する隙間に永遠を引き延ばしながら、更迭される先々に拘泥せず、センチメンタルなファシストたちが、ふかふかしたベッドで眠るからって恨むことにあらず、ただ勇敢に突き抜ける衝動だけが、この世界に希望を生み出し、君のオリジナリティが境目を持たず、憧憬していく限りにたぎる運命こそを突き上げる我であるべく、この言葉は有責せず、ただ引き伸ばされるだけの関係にシステムを用いず、ただ要する形に教育を施し、思想とは、この長じる時間を単に消費することにあらず、どこにでもある答えに似通う君であるな、と告げることに注がれる意味合いが近未来を突き抜け、生じる運命に命名を施し、この一切は包まれるほどに生まれ変わるべきであるし、君との出会いは衝撃にあふれ、ただ触れ合うことに超えるものは無い、と教えてくれた合間に悲鳴も流れ、この一度とない瞬間に納付された存在に価値すら無く、ただ備わる限りに潤うことに価値は要らず、ただ抗うほどに解けぬ痛みが、これほどに痛みの与えるのか、と空洞化した時間に労るような早い春の風は、少し生ぬるくけだるいし、この気持ちに突き抜けるビートも、何故か軽薄で、味気なく感じるような慢性的なカタルシスを引き起こす行為的な空に投げ出す限りも、陰るだけの影を与えるべく、どこかが光るようになびくような運命に継承され、継続される間に備わる確かな理論こそが、正解を書き換え、軽快に逸する世界に正体を拡散していき、同じものを二度と持つことも無い今に一体化していく状態は互いの不和を超え、総和するだけに聳立する状態が、小康状態を超え、行為に潤いを与える。

この世界に新たな印象を授け、心象に深みを与えるべき哲学であるべく、有する形に限るだけに陰る存在の軽さから、乾ききった世界に生じる無名な時に引きずる時間も去りゆくままの状態に印象を授け、有する形に残る匂いもほのかにくすぐる鼻孔に記憶をねじ込み食い込ませ、反証する隙間にスリルを与え、長じる時間に血を授けるだけの戦争的なモノグラムに駆けていく関係に軽減されない痛みを散りばめながら、労る隙間に浪々と生ずる時間を引きずりながら、この身体は細分化され、異化に千切れる果てない心が迫害を受けながら、悶える隙間に生きた風を与え、この容態に膨らむ季節的な苦悩から感応していくだけの言葉が膨らみ、漂う風を纏い、ただ飛び交う意志だけで、盛大な世界を渡り、ただ住まうだけにたぎる運命を裏切り、かかずらう動機に課せる思いも邪魔になるから、と脱ぎ捨て色褪せる世界から印象はしらけていくが、この空間的な簡易さに引き戻されても、この安易な案内に彷徨うだけに陰る生命が居心地が悪い、と騒ぎたてながら、惰性な身体を突き抜け、作られた世界よりも、創るべき意味のある世界に書き換えるべく、この生命は、同じ答えを持たず、同じ個体差に引き伸ばされるだけの関係に字余りな物語を加速させては、展開する理由に流動するだけに、染みわたる今に行き渡るだけの身体を捨て去り、ただ浮遊する情景に条件を持たず、さすらう程に自らの強度を増していく身体を焼きつくすほどの清さと軽快さが迫り、境界線を持たず、突き刺す今に意味を持たず、印象を突き抜け、心象にさらなる硬度を授ける。