昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。

人工楽園を歌うボードレールの暗鬱さがチクチク迫る夜半過ぎの解離性を抱えた黒猫たちが踊り明かす現代的なデカダンスから離れ、ただ一人孤独に綴り続けて数光年経た辺りから緩徐な刹那にとろけ、熱病にゆらされる価値から放たれ、熱暴走を繰り返す宇宙の果てで交換される言葉すらも邪魔である、と告げ、用いられる名前などは、ただ与えられたさだめのように邪魔であるから、すぐさま捨てて、わたしは、わたしで無いところから、わたしを認識し、すぐさまわたし自体を捨て去る、まる