昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

切断された過去

 便利な身体を重ね、社会が形成されていく。自由をもとめるだけで、なぜ自由になろうとしないのか?かかる抑圧に耐えかねぬ心身が硬直し、憂鬱へと誘われる限りに破綻する精神などは、何の意味も持たない。似たような病を探し、同じ苦しみに至るよりも、今を勇躍し、今を切り裂く。今にそなわるものなど、今に過ぎ去るものばかり、だ。存在とは、すぐさまここで混淆する。あらゆる意思を攪拌し、半径に落とし込む意味だけが御託を並べず、真実を知る。正しいと敷かれたもののみを信じ込み、あたかも正しいことのように示す正しさに、正しさなどは無い。あるのは、正しいとされるものを信仰に近い形に変換し、崇め奉る行為に浸り、儀式的な快楽により、問題を昇華させるだけに至る。超越とは、神も死をも乗り越え、襲いかかるニヒリズムやペシミズムをも肯定し、意味を乗り越え、今を飛び越え、すべてを肯定的にとらえ、与えられた世界に反発する。乗り越えるべき死や、乗り換えるべき生が、制限を用い、何かを締め上げる。現実をも凌駕する過去を背負わせるような残酷な死が迫るからこそ、美しいものが見たいのであり、美しいものを創り出す。あらゆる死が報復を求め、他人を凌駕しようと目論む用途から、服従する心理は生まれ、自我論にうずくまり、受け入れがたい外側からの意識を包括するだけの自我などは、死すらも超越できぬの、だ。すべてを賞賛し、肯定的に生き死ぬことに尽きる。何になろうとするのでもなく、何かになろうとするのでもなく、ただ自らに帰すること。あらゆるものに反するよりも、あらゆることを受け入れた上で超越し、自らの意志だけで生きることに、理由や肩書きや、名前すら要らぬ。その自らの意志だけが純粋に生きることであり、そこには、エゴイズムなどないの、だ。

 型枠を取られた、むなしい身体が虐げられ、世界性を奪われ、因果に滅亡していくだけの世界を、世界として認識するだけに、退廃的なロマンを掲げるだけに、厭世観をため込み、対立する夢と現実を迎撃するだけの戦争から、本質は、雲散霧消し、運命的な浪費から、籠城する精神は、孤立し、疎外感をため込み、歪んだ思想へと移行し、一貫した憎悪を吐き出すだけに至るような軌跡から、迎合されるだけの成否から、精神的な回路を狂わせる経路や、懐疑的な日常に迫る鳴動するものが、共鳴へと至らせるような現時点に捉えるべき事実も、疎ましいものを掲げ、今に従えるだけの意識に性質などを持ち込み、用いられることにことごとくは、理由を混在させるだけに、最たるものを喪失し、自らの喪失感がゆだねる緩和から、緩衝する理由から、陸地は、居心地の悪いものへと変わり、偏執する意識は、哲学的な提要から、ちぐはぐな思いに跛行する意識的な痛みから、緩衝する先々に、定理を生み出すだけに、産み落とされる真実とは、引き離され、孤独へと閉じ込められ、逃避するほどに、孤独感は増していくだけの欠如をため込むだけに、ためらう意識は、対外の事実に果てるだけのジレンマに些細な動機を攪拌させるだけの最たる愛へと飛び立ち、絶え間ない実情へと齟齬していくだけの問題に断罪を浮かばせ、浮き世に清貧なものを掲げるほどに、物事におののき、ほとんどのものへの距離感を感じ、かかずらう意識は、観点を奪われ、解析すべき現在に手入れを加え、こじれる意図から、旋律を加え、訂正される深夜にもとづくセオリーに因果は消滅し、酩酊するだけの真実から、定例のものへと引き込まれていくだけの軋轢から、加速していく意識は、思惟を持たずに、誰かとせめぎ合い、他者から受け取るものを、はじめて愛として、物事を羽交い締めにし、破壊的に至るだけの正解から抜け出し、自らに帰り着き、行き着く問題に浮かび上がる定理にもとづく答えに、止めどなく発散されるだけの道理が、破壊工作に至り、介する間に欺瞞を用い、不満足をうたい、さらなる破壊へと誘う。

借り物の身体で濾過する人生から、永久を引き出し、引きこもる永遠を、延々と引き延ばし、俯瞰に迫る端を追い続ける限りに、果ては無く、自らの背中へと行き着き、さらなる深みへと増していく時間と空間的な戒律から、対立する本質から、引き出す時間へと空疎な戦いを続けるだけに、退嬰的なものや、体系的なものを携帯するだけに、鋭さを失い、求めるスリルから、素通りしていく君の荘厳なほほえみから、報じられる嘘へと舞い込む物事の生後から、はどめも無くあふれるものが、物事を熱くさせる限りに、苛むものなどは、一切に消費を続けるだけに価値観に冷めた感情をつなげるだけに浸る意味合いに不潔なものを重ね、用いられるものとは、ほとんどの意味から孤立し、ただひとつの答えにより、物事に偏りを生み出すだけに至るの、だ。