昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

時間との闘争


 時間は次々に老いて行き、今を放置し、先へと急ぎ足に進む。時間とは、与えられた猶予にひしめく雑音のようなものだ、と怠慢な風景はカタルシスを求めるべく、意識を旋回させ、風を無視し、自らの意志だけで専横する意識下に置かれる力強さを消費し、逍遥する先に現れる愛のようなものを観測し、そこに現れるひずみをリズミカルに消費し、音階を歩く表情は、圧力にも屈さず、今にゆがんだとしても、すぐさま元通りにすべく、すべては、ここでまじわることにより、尊さを生み出し、育む力とは、そこで進んでいようが止まっていようが、同じようなものであるし、やがて成立するものも、ここで気配をかきけし、革命的な威力を用い、自らを高次へといたらせるのであるし、そこで継続されるものなどは、時間などは無視し、無数にちらばる意識と共鳴し、そこでためこむジレンマを消費し、数々のわざわいを昇華させ、自らのむずかしい時間に入り込むだけの論理的な渇望から、そこで活躍していくものが空疎なものを飛び越え、自堕落なものの脅威から逃れ、能動的に生きることだけが、ここで形成される意味や、ここで軽薄にたんじるだけの論争を越え、へだてられるものの惰性さにさえぎられずに、途端に現れる意識的な何かが担う素敵なものだけが、今を謳歌し、ここで完全性をふくめ、惰性に捉える感情が仄かな余韻を残し、そこで思考するものが真実を語るかのように見せつける間にひしめく論理的な汚穢から、そこでまかなわれるものなどは、今をとがめるダメージに変わり、変則的な日常を演奏する刺激的な君のエゴから、行為は巻き込まれ、ここでの孤独や、そこで思う死を捉え、途端に暗くひずみ、誘引される意思や、そこで陰湿なものに抵抗できずに、飲み込まれる自らを傍観する合間に現れるものが滞在し、そこで孤立することにより深まる考えに捕まらずに、そこに現れる考えとは、考えを越えるべく現れる考えに還元されるものに流れず、そこで緩和し、寛容さを取り戻し、途端に現れ一致する何かしらと融和するために、この生命とは、恫喝されても、そこで同一化を求め、何かに安易に依存するシーンから離脱するために、ここでのまじわりとは、途端に夜にほどけ、もどかしいものや、そこでしいたげられ、したがえるものが、意味を不安に変えるだけの恐怖を捏造し、そこに現れる不安を対象にしては、さまたげられ続ける先に選ぶこともできずに、懶惰な自己を磔にし、憎むことでしか、自らを昇華できずに、そこで専横する主義へと偏るだけの移行から行為とは時間の中で凝固し、透徹できずに、にごったままで眺める景色は、形式の中で固まり、何かの傀儡としてしか生きることもできずに、何かを捉えることもできずに、知らぬままに流されるだけの形式にのまれ、うたかたの自由を何かでにごすだけにいたらせるような悲劇をモチーフに変え、ここで懸隔を生み出すだけに現れる義務に捕らえられ、拘束された意思は、何が自由かも知らずに、与えられた自由に揺動され、こころの自由を失い、さまよう意識は、限界を叫び、もだえる先に現れる燃えるような一貫性に捕らえられ、淘汰される意識は、ここで緩衝することもできずに、投影されるものに奪われる意識は、そこでの権利を叫び、デリカシーを用い、何かを過信し、感性を失い、そこで裁かれることを待ちわびるような鈍磨な感情は、何が愉しいのか、と探すことにより、自らの退屈を消費することだけに専念し、そこに現れる自由な意識を食することでしか、満足も得られぬような餓鬼として生き、生かされることだけが、ここでのしあわせであり、そこで聞かされるものなどは、どれをとっても正しくはなく、そこでたっとぶことができずに、出来合のものを信心する辺りから、自らとはゆがんだものに変わり、物わかりの良いものだけをしたがえ、散漫な意識は形式にのっとり、何かを裁くことに現れる空間を汚し、軽薄な理論を製造し、ここで生産されるものだけが真実を語り、そこで仰仰しくかかげられたものを信仰していれば、ここでのしあわせは約束される、と謳うようなリリックに洗脳される辺りから、自らの意志とは、そこで汚され、軽薄なものを信仰することでしか、自らの存在価値や、存在理由を見つけられずに、倦怠感をかかえ、疑念を用いずに、そこで信じることだけが、自らを高尚なものへと変化させるのだ、という麻痺した意識が捉える日常などは、どれも不潔なものであるし、純粋なものほど汚されれば大きな悪意をかかえ、正義を謳うことだけに専念し、そこで宣言されるものなどは途端にファシズムに移行し、何かを排除するための洗脳がはじまり、そこでまじわるプロパガンダを信用し、現れる意味に高潔さを求めずに、元々にそなわる意味に排除される恐れだけが加速し、ここで横暴に迫る意味に奪われる心身や、そこに現れる対価や、状況を汚すだけにいたらせるような演技から、ここで継続されるものに鬱積していく意識的な模倣や、揺動される先に荒れた意識は、現れるものを食い散らかし、欲望のままに進行することを否定し、そこに現れる観念の支配を受け入れ、今に継続される苦痛を膨脹させ、今に失速していき、時間の外からでられずに、その場で捕囚としての役目を果たすべく、弁解を続ける意識は、言い分けを続け、そこで流布されるものや、塗布されるものによる変化を受け入れる変化は変化とは言えず自らが作り上げた意志を、自らが喪失させる。