昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

処理


 愛とは、不安定なものだから、簡単な衝撃や、外からの影響により、すぐ壊れてしまう。空間に迫る矛盾した影や、記録を残すために謳歌する瞬間などは、確かさを足枷に変え、記憶を重いものとして捉えるほどに確かなものとは物陰に隠れ、意思を冷やしては、惨憺たるものに変化するための善悪から、腰掛ける影に話しかける君の能動性や、駆逐されるだけの今に疑念を残し、複雑に入り組んだ意味に修繕される記憶が孤独を呼び覚まし、散漫な意識は、ままならぬままに主体性に合否を告げ、つぐないを求め、つぎはぎにされた意思が迫害を受け、運命論などで侏儒として生きるべきだ、と名残惜しそうに憎しみをぶつけるための衝動が焦土を生み出し、次元に定立される宇宙的な憂鬱から、換算されるための犠牲的な翅を広げ、腐敗する深夜に既読されるためのことばがふりつもり、憤懣をうながしながら、内外に果てる記憶がなぎたおされ、慢性的な痛みと飢渇のノイズがふりそそぎ、鮮明なものすら、ここでは邪魔になるのであり、理屈で制される間に補完されることばなどは、構築されるほどに、些細な痛みをぶりかえし、同じような痛みの中で接続されるものが物事を孤立させ、緩衝できずに、ぶつかり合う二人の動向は、憧憬に至るほどに遠ざかるしあわせと、思うほどに思いとは互いに向けられることなく、自らの思いだけが膨張し、刹那を圧壊させ、同じようなこころみにきたすイメージとは違うものになり、互いの思いとは、互いの間で反響できずに、互いを破壊するための儀式へと長じる意識は、悠揚な史実を静かに押しつぶし、聡明なものすら運ばずに、ただ仲違いさせるために互いを恨むような不文律から、仮想されるものに固執するだけの理想論的な廃物から、配膳されるだけの穎悟から、寛容さを補填することもできずに、ふきあれる風や、対象とするものが与える軽薄な理論から、加増することばも、あいまいなものを運び、廃される間に朦朧としていく思念は、姿勢を失い、ただ流れるままとは、流されるままに至り、異物感をかかえながら、監視下に置かれ、横暴に支配され、迫害されるだけに至るような世襲制の制度から、生後を破壊するための規律から、記号化する要因にしめつけられるだけのこことは、どこでもなく、ただ現れる限りに飢餓するべきだ、と示すような使命感から、信用を謳うようなコードから、行動とは同化することで自らを道化に変え、高揚感を喪失し、応用されるだけの答えの中で寂寞へと浸り、貧寒な需要から、重用なものすら喪失し、補正されるだけの今に追従することで、自らの空疎な自由を補完するためのコードが受領するものなどのどれもが退屈なシミュレーションを続け、つたない自分を同じようなものとの互換を終えるためだけに繰り返し同じような顛末にうながされ、うなだれるための生き方などをカタルシスに至らせるための正解などが、世界に聡明なものすら与えずに、ただ現れる世界の中での正しさを保つための正解などは、世界を狭めるだけに至り、自らを縮こまらせるだけに至り、陰鬱な衝動から、生後を傷つけるための制度により、安易な欠如を謳うだけの整容により狂うのが自己であり、自我を保てずに、破綻する自らのの外で世界とは継続されることを恨むようなシステムから、思想とは何かを破壊し、乗り越えても尚、何かを破壊するための狂騒へと浸り、ひずむ理論は、比重を超えて測るための悪を召喚し、関与するほどに、完成されない自己の結末を呪うようなリズムから、排斥されるための掃きだめで、排斥される理由と自由との間に殲滅するための理想へと帰巣する自己が乾ききり、猥雑な精神が無気力なままに這いずりながら、蔓延る悪意に転移していく意味合いの不潔さや、驕傲な態度で示す値から、あいまいな信仰を続け、侵攻を続けるものを克服できずに、幸福を謳うような先々で明晰なものなど存在せずに、ぞんざいな損得により相続するものだけが、ここでの正しさを継続するのだ、と妥当な位置から、引き出す意味に卑近なままに貧寒なものをたずさえ、対価を求め、退廃的な理想へと継続される苦悩から、配下になるほどに配備される愛から蔓延る悪意を充填するための空疎な身体に埋め込まれる意味合いに既決していくための快楽に依存しながら、しなびた記憶が気後れし、均等なものすらそこない、相似するための意味から、ためらう今に吐き出されるものがただれ、虐げられるために従える意味から、浸食していくための今が時間をもてあそび、用いられる原理に空疎な帰還をとげ、淘汰されるための善悪が空回りし、加算されるための苦しみを数えるための機能として存在するような今が伝える欺瞞から離れる。