昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

捌かれる身体

意志とは絶えず
自らの内側に食い込んでいき、
儚く散っては
消えていく面影が、
次々とまじわり、
永遠性を深め、
現れる陰影は、
多目的な光りにより、
現れては消え、
破棄されていくだけの、
可能世界の中を蛇行し、
過失を重ねる夜空に、
肥大化していく余罪や、
財宝ばかりを追い求めて、
自らの価値を見失う若人や、
暮れ行く季節の歪みが、
リズミカルに消費する今に
溜まる思いがたじろぎ、
逍遥し続ける先々で、
あまりあるものを
奪うための闘争や、
そこかしこで倒錯し、
錯雑とした思いが
吐瀉し続ける罪を
漁る貪婪な餓鬼どもや、
モデルケースとして、
同じような意識を
模倣するほどに、
屠られる意識は、
意思の家畜として、
壊され続ける価値の奴隷として、
あらゆる不正の孤児として、
汚穢を貪る、
魑魅魍魎として、
生きることに支配され、
指定されたものに、
抑圧され、
正義を過信しては、
自らの正しさに酔いしれる、
演技的な前戯を続ける。