昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

孕んだ朝

無重力で闇を捕食する星々。記憶に点在する不確かな群れ。そこでの報いを受けるために僕ら産まれたのだと、新品の記憶は依然としてピカピカなままで、履き潰された昨日をさまよいながら、気ままに画期的なものを孕み、そこでクヨクヨしないで、くたばるだけのことだと、古参みたいな台詞を吐き出す代用品たちのモノクロームな斡旋に耐え、互い違いになる未来が結末を牛耳り、治らない風邪により、互いを恨むだけの機能が充実し、ままならぬ思いが乱れる。君たちは諦めてばかりだし、ただ無知で居て、悩む暇もないから、今を無駄にしないように光よりも速く通り過ぎる日々を貪婪にむさぼるようなギミックにより配膳されるものを、なにも知らずにむさぼる間に、幼稚にリフレインする不可思議な数字に支配され、真価を問わずに、身体を加速させ、ナノサイズにまで分解され、魂すらも駆逐し、夢想する先々で謳われる原理や権利なんかも不潔であり、不必要な無用のものである。