偶像にパンチする。偶然ばかりがおもんばかられ、絶えず謀られるだけの続きに有するものに強請られ、強奪され、手懐けられるだけの、惰性な繰り返しよと、定めるものもなく、用いられるものが乱立し、緩慢に改ざんされていく日々に、守るべきものもなく、弁解ばかりで、猥雑な時折に盛り込まれる憂鬱や、悠然と消えゆく歯がゆさや、豊かなものすら、すぐさま屠られ、粛清される宿命や、イメージが先行して、今に屈従する意識や、相似するほどに、互いを恨み、満足を求めるほどに、何も足りないのだと、謳う輩が、埋めるための、生産性だけが、次から次に生み出すものにより、より良いものが生まれていくという幻想や、限界を孕んで、懶惰な夢にこき使われ、絶えず屈辱に苦しみながら、生きることが、あたかも正しいことのように語られ、日常も、差異を用いら、自らの苦しみと、誰かの苦しみとは、似ても似つかぬものであるのに、あたかも自分の苦しみのように、感じとるような共感すらも潰え、下向きに流される画面に屈服し、なだれ込む情報に左右され、思想すらもべんりなツールに変わる時代に反復されるものや、複製されるものに反し、換算されるだけの誰かの人生を、あたかも自分の人生のように生きて、妬んでは馴れ合い、派生する真実を、あたかも自分のことのように感じ、自らを次々とけなしては、慧眼すら持たずに、すらすらとうそぶき、時代に手懐けられては、罪深い者であると、自らを抑圧し、抑制され続ける先に待ち受けるのは、自らが作り出した、がらんどうの闇であり、何かと同化することが、しあわせの近道であり、あらゆる悲劇を生み出す張本人である自らから、越え出ていかない限り、何かを超えて、何かを起こすことはできない。
姿勢
夜の屍、
五月雨のカタストロフ、
アイロニカルな焦燥、
アンニュイな会話、
こじつけられた思いが、
甚大な被害を生み出すころ、
コロナによって
傷ついたこころの防壁から
こぼれる豊かな光。
五月雨のカタストロフ、
アイロニカルな焦燥、
アンニュイな会話、
こじつけられた思いが、
甚大な被害を生み出すころ、
コロナによって
傷ついたこころの防壁から
こぼれる豊かな光。
音階
幽霊のように揺らいで、伝説的な今から瀰漫する不満足や、風や葉が踊る夏の端末を壊し、空に紅を引いて、艶やかに今を逍遥する。
制限なく歌う者
考えることすら忘れてしまった街、あらゆる変化を受け入れられずに、ずっと引きずっては、悲観的に受け取り、観点を損なっては、自らの苦しみに駆逐され、繰り返し迫る憎しみに寄りかかり、疲れた身体はすべてに対して苛つき、いびつな真理を重ねては、何かに扱われ、道具のように支配され、芝居じみた日々を後ずさりしながら、しなびた日常に捕食され、あきらめるだけに至るのかと、浸る暇もないから、そこで何かにすがるはずもなく、くらべるなんてのは愚かだから、身体を破棄して、破壊的に日々を加速させて、枷を外して、はびこる悪意に扇動されずに、ずっと純粋で居て、異端であり続けて、懈怠せずに、感覚ですべてを調理して、おいしくいただいて、痛いけど、幼気なままであり、いらないものは破棄して、はびこれ悪意に邪魔されずに、解決されなくても、くたびれても進む。
鹿のバネ
夜の屍、
五月雨のカタストロフ、
アイロニカルな焦燥、
アンニュイな会話、
こじつけられた思いが、
甚大な被害を生み出すころ、
コロナによって
傷ついたこころの防壁から
こぼれる豊かな光。