真実の愛なんて、どこにもあらへんし、見たことないから、答えなんて、持ち合わせてないし、持ってたところで、それはそれで、邪魔なるだけやし、惚れた晴れたって、歯がゆくて、誰にでも似ている、君のその横顔は、いつ見たって、誰にも似てないし、誰だっ…

ジメジメした帰り道、夜の差から生まれる余韻や、誠実であることを求められるだけの、ムラがある静寂や、空虚なクジャクが翼をひろげ、あたかも綺麗なように示すことに、美しさなどはなく、あえて語られるものが、あたかも正解であるかのように示される間に…

わたしの、はなしをしよう。 世界になど興味すらなく、そこに現れるものすら今すぐ消え入るだけに至るのだと、露骨なニヒリズムに奪われる純粋な意思は、運命を破棄し、自らを露骨に処理するために、絶えず惑乱するだけの連中が示す流動的な私怨と、自らとの…

わたしの、はなしをしよう。 平静すらも保てずにわたしたちは、形成される意味にふみつけられ、不眠的な幽遠にひそむ、形有るが故に現れる苦痛や、靴底に張り付くガムや、完成されない日々に不当なものをかかげ、アカデミズムが生み出した退嬰的な権力が示す…

鉄でできた街、 自我を持てずに、 出来合いの真実を でっち上げながら、 正当化し続ける 先々で錆びつく 思いがつまずく街。