昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-09-08から1日間の記事一覧

瞬間的な愛

行方も知らんくなって、風景なんかと溶け合って、手当たり次第に愛して、または吐血なんかしなりして、舌足らずなままに荘厳なふんいきに入り混じる体系的なもんに反して、あらがう先に欺瞞や不満なんかもなくなって、くたびれたり、採算合わんから、裏切っ…

胸元の雨粒

かんかん唸る警報機、夕焼けにしみる君のニキビ、ニヒリストどもがうごめく、真理の生簀で、這いずる記憶のたもと。

女と茎

悪魔みたいな鳥たち、悪魔みたいなメイクをした女が照らされている夜の看板に跪いて、迎合されるものにへり下る人々の軽薄な罪と道徳こそを蹴散らし、何が正しいかなんてものが潰えてこそ、物事の本質が見えてくる。

離床

堕落した風、フラクタルな汗、宇宙はこまぎれになりながら、過去には戻らずに、涙にぬれ、生活に引き裂かれる。

静謐な釜の中で

アルファベットがならぶ街並み、蓄積されるノイズが、デリカシーもなく、多感期の君を襲う。

断続する昨夜

深淵に住まう言葉をすなどる。あてがわれた可能性は乱暴で、すべての光が交差する瞬間、さえずる君の鳴き声が餌で、延命するためにつながれた管を数えながら、仮説を唱える小説の中に誘われて、恬淡に吹き付ける泥土の雨の彼方で、あなたはドラスティックに…

しま模様

あったかくて可愛いやつ、健気に毛づくろいして、いつも騒いでて、美しいやつ。