昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

覆う

災いを歌う鳥たちは、
大抵の痛みを麻痺させ、
ただ歌う事に定期的な定理を用い、
短期的な恐怖に食い込む
懐かしさなどに横領されるだけの
こころに応益を求めるだけに、
嘔気にいざなわれ、
ただ吐き出す歌声は
濁声と混成していく意識から、
意味から、懐疑的な君から
能動していく意識から、
意味は意識から意味を破棄し、
ただ歌う裏には、
ただ奪うだけに隔離するような
権限が今を覆う。