昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

走る

接続される彼方に
浮かんでいく思いが、
祝福され、軽快なたましいが、
悠遠や由縁になびき、
達するまにまに
正論を投げかけるだけの
進路に反し、
深緑に消え入る春も、
破壊的な情事に
領域を生み出す影も、
禍根に起因を残す陽気も、
高揚するままに、
言葉の端々に
結ぶ記憶が、
厭わずに昇華し、
何事にも追いつかれぬように、と。