昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

思い出に眠るもの

 
 頓挫した革命の痛みがブレインでひた走る。実直な思いは、根源を失い、焦げ付く肌と、凍てつく感情の虜にされ、具現化されるだけの世界に広がる憂鬱で専横されるだけの主観を洗脳するだけの大国の異物感から、可能世界に電子化される回路に広がる憂鬱な思念に実現可能とされるだけの科学的な伴侶を引き連れ、苦悩へと昏倒していく意識的な攪拌から、半径は、疎外感にひれ伏し、ここに籠もる意志も、アスファルトに鎮座し、素粒子の海辺で、幽遠な記憶を仄かにくぐらせ、補完されるだけの無機質な身体から、弊害を受け取るだけの、代償を伴う身体に互換される陥穽から、並行宇宙から、論理を疎外させるだけのマルクシズムの夕日や、有痛を抱えた神経的なシネマへと崩壊していく思念の欠片を集めるアリスや、アリストテレスが空疎な自由を補完させ、あらゆる時代をポリスの中で倒錯させるだけに至らせるシステム的な哲学の横領から、慢性的な痛みの実験台として、地下の拷問室へと送られる飢渇するコンピューターウイルスの餌として、指定される義務に交換されるだけの軍国主義的な軋轢にストーンとしていき、行き違う人々の息づかいが、ストリートで流行させる革命的な何かへと模倣していくだけのギミックへと報じられるニュースを既読するだけの普遍的な滑落者や、渇望するだけにもっとほしがる餓鬼的な者どもの至福から、そぐう価値に沿うように強請るだけの女性的な欲望から、虐げられるファルス的なマッチョイズムに支配されるだけのマゾヒズムが横行するだけに欲望の住処は、あらゆるところに根ざし、物事を奪うだけに退嬰的な兵隊として、資本主義的な衆愚として、提示されるものに従うだけの規律から、あらゆる政治性とは、偏るだけに価値観を屠るだけに至り、いびつな個人主義へと齟齬していく社会主義的な仮面をかぶった仏像どもが、右往左往し、重低音を鳴らし、ファシストの夜明けを目指し、政治的な越権行為から、端々に染み渡るうそぶくだけのジレンマから、時代的な抱擁から、加速していく思考に諦観すべきことすら、帝位にもとづくだけの所在や、生まれた場所や、生まれた家柄などで、支配されるだけの世界からの逸脱を目指し、おもしろく生きるとは、おもしろくも無いことを生きることが、あたかも正しいことのように示されることに閉め出されても尚、孤独であろうが、今に死に至ろうが、お構いなしに強者として、弱者を虐める以前に、高次な者へと変化し、何事にも揺れ動かされずに、自ら動くことにより、行動とは、ただ、何かに従い虐げられた闘争へと至るだけの具現を孕むことだけが、あたかも行動のように示されるだけに、答えから閉め出され、体系的なものへと処理され、おののくだけの苦悩へと疎外されていく意味も、いい気味だと、君を見下すだけの定理に基づき、従うだけの意識が、虐げられ続けられた結果により、歪んだ価値は、歪んだ行為へと誘われ、言い分けがましく結ばれるだけの昏倒した意識は、主体性を求めるばかりにとどまり、異物感を抱え込んだまま、混濁する意識へと抑圧される。

 抑圧された精神に幼気なものが近づき、物事の正しさを追いかけるよりも、自ら見つけるものだけが、正しいものように悶絶する恋心たちが羽化し、現在に飛び立ち、今を生きるとは、浮かんでは消えるような微かなものを、追い続けるだけに過ぎず、互いが擦れ違い、愚鈍なものを重ね、抱え込んだ意味を、一時的な契りや、一時的な快楽へと頓挫していくだけに、行き違う意識は、憩いを忘れ、ただ、倒錯するだけに至らされる心身を、仮の場所として指定される義務へと空疎な理由を重ね、枯渇していく動機が、レジスタンスへと変わり、代価を求め、体系的な気配を拡散させ、そぞろな意識は、創造性を損ない、損なわれた思いが混濁し、行為に基づかずに、巧緻な者や、狡猾な者が支配するだけの芝居じみた日々へと滑り落ちていく。

 高揚する感覚が、知り合い始まる恋へと交わるように、季節は、大気をくゆらせ、退嬰的なものを壮大なもので包み、追憶へと比するものが、問題点をかき消し、回転する星座や、静謐な座標で眠る君の寝息や、気配に達し、成長を続ける軽快なリズムが伸び続け、つたない思いを昇華させ、改ざんされる身体を改善し、解放される思いが、去りゆくものを追い続けるよりも、容易で安易な世界へと軽快に跳ね上がり、這い上がる術から、必然的なものを引き出し、プロパガンダを超越し、淵源に果てる思いが、憧憬する景色へと飛び立つよりも、今を見つめ、見つける思いが、統合される以前にさかのぼるだけの過去を乗り越え、通り抜ける感情を透過させ、あらゆる思いを超越していく。