昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

限りあるもの

誰にも届かないところでバタつきながら、あらがう先に現れるかすかな心音をたよりに、まくし立てるだけの昨日を蛇行する意識に派生する闇を切り裂き、容易に考え付くものが、物語を膠着させ、物事に捕らえられ、即座に敷衍する理由にすがり、ずけずけと入り込む過去に枯渇し、整然とした瞬間を循環し、度重なる苦しみをさえずる儚さも、どこか悲しげなままで、自らに与える刺激や、今にあてがわれた幸せなどを同封した過去からの手紙に、主体性は奪われ、正義を謳うものが示す自由に従属し、さらなる苦しみを膨張させる先に待ち受ける苦しみが、さらなる苦しみを与え、今に利用されるだけにいたり、いたわることを知らずに、苛立つだけにいたり、現在に転化していくものが、意味を継続させ、今に迫害されるだけの自らを傍観するだけにいたり、来す意味に飲まれ、今にすがる。この意思は、宇宙にまで肥大すべきであるし、ここで出会いや別れを重ね、機械的な意思が示す信用が、シンフォニーを奪い、短絡的なものに左右され、自らの欲望を支配する自らに意思を奪われ、猥雑な意識は、関係に阻害され、散漫な意識は、儀式的なものに利用され、流動的であるべき、自らの意志を枯渇させる。あらゆるさまたげを生み出したびに現れる戸惑いや、回答を待ち受けるほどに、自らを売りさばくだけの日常に堅持するものが、現実味をそこなわせ、即座に怠慢なものへと変化し、経ていく感情は、浄化されずに、誰かの間違いを許せずに、何かを認めることもできず、何かに従う限りに、自らの意思が枷に変わり、自らの自由を奪うだけにいたる。先々でけだるく作用する意味が、意志を緩慢化させ、簡単に秩序を生み、そこで、還元され、もたらすものが、自らを決定づける間に工面する意識が、今を捕獲し、捕らえられた意思は、意味を見いだせずに、ただ、支払うための義務を謳い、独善的に示し続ける今に馴れ合い、何かを神として崇め、あいまいに作用するものが、今に悶絶し続ける。長じる苦痛は、すべてを暗鬱なものに変え、今に諦観を生み出す。出し抜こうと仕向けるほどに、手懐けられる意思は混濁し、途端に苦しみを敷衍させ、普遍的なものを流用し、意味を斡旋するための戦争を生み出す。汲み取るべき意味も見失い、ないがしろにした瞬間に主体性もそこなわれ、齟齬をきたし、規制され続ける凡庸な意思は、未熟に成立していくものに翻弄され、老化していくシステムに組み込まれた意味も、すぐさま腐敗し、朽ち果てるだけにいたるような意味を再構築し、あたかも新しいもののように示す理由に理想をもたらし、騙し続けるだけの意味が、今に仲違いし、ためらう意識は、屈するだけにいたる。度重なる暴威を捉え、自らの不純な欲情から、加算される原理的な多幸感や、カビ臭い日々や、陰鬱なものをフラクタルに変え、システム内部で作用する軽薄で、浅薄なものが打ち出す理想に偏りを生み出し、事象を汚しながら、形而上的に昇華を目指すよりも、現実的なものを、無知なままに愛し、そこで捕獲され、強制的に補完されるものにより、抑圧され、自らを押し潰すだけにいたらせるような、外からの圧力に屈さず、自らをよろこびで染め、聡明な時に介入し、介在する先々で、背徳を促すよりも、いぶかる先で快楽を用い、排斥し続ける思いをねぶるような、思わせぶりなものが振りかざすものに押し潰される前に反発し続ける美しさに感化される感覚は、何かを健気に超えて、あらゆる無作法なものが示す退屈を超越し、演じるだけの今から飛び出し、自らに帰り着く。私には、何もいらない。必要なものなど、行き着く先は、同じようなものを、同じようにとがめ、今を痛めつけるだけにいたり、ひたる今に理由を押し付け、経路を決めつけ、同じような、苦しみを何度も繰り返すべきだ、などと促すような論理が即すものなどは、今にさまたげを生み、散漫なものを定立させ、今に苦しみを瀰漫させる。