昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

改善


 夜に裏切られた、と寄せ合う身体にシンクロする空しさを嗅ぎつけるような闇に媒介するものが獲物を探し、贋物の価値を元来のものとして捉えるような意識にふさぎ込んでいき、混濁する意思はフィルターをかけられ、空間にむしばまれ、遠い時間の彼方で短絡的な履歴を駆け巡るだけの理想論的なパスワードを叙情的なものに変え、着せ替えられた感覚はいらだちを捨て、ただ使い切る衝動から、そこで奔走するものや、翻弄され続ける意識に抹消されるだけの先々に連帯感などを持たせ、用いる限度から、そこで下克上を求め、用いられる源に反し、汎心論を反証し続ける先に伝来するものなどは、皆の価値を謳うほどに、自由や平等をそこない、不埒なものを抱え込ませ、意識を混濁させるだけに至らせ、何かをいたわるよりも、徒に消費され続ける思いが横暴なものに腰掛け、似たような台詞を吐き出し、今をごまかすだけに至るようないびつな関係から、軽薄な者が謳う貪婪な価値にカタストロフを用い、求めるほどに、感覚とは麻痺し、そこで愚鈍なものに変わるのだ、と寂寞に居座る者どもの閉鎖的な言葉が迫り、狭い価値に抱え込んだ意味合いに潜む裏取りを終え応用されるだけの身体を摩擦する夜に戻り、深い呼吸の間に迫るあいまいなマインドから、甘い言葉に騙されるだけの思いが応じるだけの答えなどは、一貫したものをそこない、生じる由縁や、喪失感にただれる風景は憐憫を求め、自らの住まいを移し替えるための利便性を求め、統計的なものに吐血し、当該するものに染まるだけの贋物の彼らや彼女らが崇拝するだけの神などが示すものなどは、心情に入り込まずに、そこで背徳を求め、垂れ籠める理由が鬱蒼と繁るころには、孤独感を増し、信用すらも求めずに間柄に割って入るものを排斥するための理屈が迫り、整容される先々で恬淡なものを用いずに、いじるほどに一途なものなどはそこなわれ、何かを恨むための理想だけが、理性をそこなわせ、齟齬し続ける先に現れる闘争から、朦朧とする意識を買い取るための儀式の生贄として捕らえられた命は、補完されるだけのものとして、物質的な現れの中での孤独な何かを捉えるための利息を求め、追従するだけに至る生命は、自らの意思をそこない、姑息な者として、そこに鎮座し、時間を支配し、そこで空間を支配し、浸食していく意識は神に加護されるだけの傍観者として、白白しく暴利をむさぼるだけの貧寒な者として問答を続ける先に現れるシステムの中での簡素な理由を求めるだけの計算的な悪意をかかえ、緩慢な作用をほどこすための理屈を捏ねては、攻撃的なままに整合され続ける意識につれづれとなびくものが、思いを超えられずに、凍えるだけに至るような余韻に迫る冬に飛び交う孤独なものとして一体感を求めずに、簡易な同一化を求めるほどに、存在とは、そこにそなわるための物として扱われる。さいなむ記憶に臆するだけの価値に肥大化していく苦しみを算用するための計算に懈怠し、悲哀にみちびかれるだけの苦悩に能動していく意識は、誰もがかかえる孤独を憎むのではなく、誰かにかかえさせられた孤独だけを憎み、自らをルサンチマンに変え、利己的に逡巡するだけの意識的なわざわいがほどこす意味合いに砕けていく精神は、陰鬱なものをかかえ、ただ今にかかえるものだけに繰り返し苦しめられ、そこで締め上げられる意識が朦朧としていく。あらゆる原理は、理想をかかえさせられ、あたかも自らの理想のようにかかげられたものに苦しめられるための理想を用い、自らを自らの手で苦しめることに遷延するものに圧迫され、萎縮し続ける精神は、何かに圧力を加えられるほどに、自らの自由を求め、理由を求め、何かに反するべきであるのに、そこで圧迫させられた精神は、自らを苦しめるためだけに専念し、そこにためらいを生み、奪われる感性は、今にとがめられ、そこで囚われる精神は、自らを罰するための罪を偽装し、今に苦しみを与え続ける。あらゆる苦しみとは、自らが生み出すだけの幻想であり、記号であり、そこで溜め込んだ衝動は、今を昇華しきれずに、苦しみに引きずられ、自らを拘束し、自らが求めるものにより、苦しみを再現し続ける。そこに現れる限界は、そこでの価値を求めるためだけに、今の苦しみに専念し、自らを苦しめるための言葉を脳内で再生し続け、つたないものを崇め、自らに重ねるべき対象を求めるほどに、存在の軽さに耐えかねずに、自らを破壊するようにすべてを破壊するための理由を求め、何かを破壊し尽くしても尚、自らを破壊しない限り収まらない衝動だけが加速し、壊すことだけを続ける。