昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

同一化しないための歌


 そこで価値として定められているものに苦しめられる、という矛盾を問うことすら誤りである、と言い放つような支配的な夜に擁立するものなどは、自らを正当化するために映じるもののみを真実として認識し、捉える辺りから、退廃的な呪詛を続け、自らを傾倒させるために形骸化したものを愛でるだけに至らせるような法理の中で理解を深めるほどに、何かに掴まり、つたないものを信仰し、そこで試行錯誤するほどに錯綜する脳内で樹立するものなどに抑圧され、聖戦などを用い、物事を正しい戦争へと至らせるような終末論的な回答に韜晦する真実が退行する意識の彼方で独裁者へと変化する間に変換されるものなどは、ものの価値を見誤るためのためらいを生み、即席の価値を崇め、そこで愛でるものだけが、正しいことに利用され、理解を得る必要も無く、ただ従うことだけが、ここでの正しさを生きられるのだ、と支配的な物事が示す差異などすら不要であり、そこで利口である、とは、何かに利用されることを知りながら、狡猾にうごめくことであり、答えを知りながら、そこで慟哭に至らずに、ただどう解くかにより、価値とは、その場で変貌し、自らを快活な者に変化させ、関心を引きながら、引き合いに出されるものを出し抜くことだけが考えることだ、と呼ばれ、要する形に乖離せずに、理解を示すことだけが、ここでの正しさを引き出すのだ、と卑近な者が示すものだけが、正しいことのように扱われることに善悪などは無く、そこで軋轢を生む。自らの苦しみを生贄にしながら、しなびた精神によじれる懐かしさが示唆するものが支配的に迫り、白日の下にさらされる正しさは、ただ正しくあろうとするほどにあらがうことを知らずに、ただあるものを恨むことだけが、正しいことなのだ、と惰性にみちびかれる人々の意地汚さを謳うよりも、そこで意地汚い者に変えるために扇動する者を捕らえる。そこで得るものなどは、ほとんど本質を欠いたものであるし、そこで支配されるだけに至るような齟齬から、聡明な時折に軋む現在に過ぎゆくものが抜き差しされ、苛まれる時折に重ねる対象に対する嫌悪から剣呑な時折に有する価値的なまやかしが責め立てるほどに、そこで停滞するこころが生まれ、敵愾心を育て、ルサンチマンへと変化し、重厚な時折に閉め出され、抜け出せずに、自らを恨むように他者を倍以上に恨むような結末に浸るようなペシミズムに至り、オーガズムに浸るだけに至らせるような経過から、形成される真実などは、真実としての役目を果たせずに破壊されるだけに至り、いたわることすら不潔として捉える辺りに抗い結末に浸るほどに悲観的に関する全体主義的な集積から、その場で傀儡として生き、解体されるべき域を知らずに、用いられる領域や境界により、正しさをいじらしく示唆するだけの退廃的な呪術師として描く予言などで人類を衰退させるだけに至らせるような贋物の神を元来のもののように扱うだけの物質的な神などは、自らを鍵とせずに、何かを飢渇させ、飢餓させるための道理にみちびき、自らを未熟なものとして旋回させるだけの暗記で、頭の善し悪しを測ることしかできぬような善悪などは、容易なものを育てるためだけに機能するだけの教育に浸り、育雛することを知らずに、枢要なものをあたかも与えるようで、幼いころから洗脳し、意思を専横し、意識を奪うことだけに至るような概念を打ち砕くために、蓋然性を謳い、必然性を用い、宿命などを持ち出す者どもの正解などが生み出した世界などは、すぐさま破壊すべきであり、そこでおちいるだけの暴力性から制度は、フラクタルな者だけをアイドルとして崇め、あらゆる原理に帰巣すべきである、と宣言するような幼稚な主事どもがひれ伏せさせるために生活や清潔感などを操作し、正義を用い、嫌疑をかけ、懐疑的に至らずに、ただ与えられる答えこそが絶対的な答えであるのだ、と小手先の需要を用い、モチーフとされる悪を恨み続けるべきだ、と示す正義などは、何かを詠じることにより、自らを嬉嬉とさせ、快楽に浸らせるようなオプティミストどもがコミュニズムを蛇行し、行為に複製されるだけの理想に季語を打ち出せずに、ただ対処し続けることに道理を求めるほどに卑屈になるような離人的なリズムを形成し、ずれていく衝動は、対象を否定することだけに向けられ、報うためだけにためらわずに攻撃的になり、担う意味に似合うような形として、同じような人間として同化することだけが、圧力に屈さず、ただ右向け右と左向け左に胸焼けしないような人間に育てられるためだけに互いに迫る幼稚なギミックに緩衝するための普遍性に不具合が現れないように、演じ続けることだけが役目であるかのように示す表を燃やす。