天を突きぬける鼓動
意識とは先々でからまり、
寡占し続ける先に現れる
あらがうためのエモーションが
刹那に入り組み、
空疎な所以にかかわり、
加算されるほどに
参画する人の群れや、
何かに報うための闘争から、
そこかしこで監視が進み、
散漫な儀式を超過する故に
肥大する空虚さを加速させ、
息苦しさだけを生み、
そこでの正当性を求めるほどに、
苦しみとは倍加し、
加算される原理に
自らの正義を求めるほどに、
自らを苦しめるだけに至るような秩序が生まれ、
鬱々とした人の群れが、
自らの無知さ加減を知らずに、
ただ与えられた意味にむらがり、
あてがわれた神を崇め、
あがなわれるほどに
生み出される罪の意識が定める正しさの
どれもが奴隷的な意思でもって、
ここでの正しさを追い求めるほどに、
皆が同じように老いるべきだ、と
ここでの正しさを追求し、
確かさという足かせを嵌め、
世界性をせばめ、
制限を生み出すべきだ、と謳うような輩が
示す原理により、
気配すらもそこない、
存在とは認識されることもなく、
誰もが誰かの影であり、
誰もが誰かの枷であり、
誰もが誰かの足をひっぱり、
自らこそがしあわせへと近付くのだと、
妥当に追い求めるほどに
老いるという昔話をさまようような
狸どもの群れから逃れ、
閉塞的な狼どもが定める位置的な馴れ合いからも離れ、
野に咲く花の美しさにすら反し、
ここで総和することを目的に生きることなどの
どれもが閉鎖的なニヒリズムであり、
自虐的で時代錯誤に染め上げらた価値を崇め、
あらがうほどにあいまいな作用をほどこすだけの憧憬から、
ずれた観念は今を定めるほどに、
誰もが迷子になり、
迷妄にいたり、
何かにひたるほどに魯鈍になり、
誰もがおそれる孤独に老いぼれるだけの世界を、
世界として認識することだけが、
この恐怖から逃れ、
幸福の国にいたるのだという幻想こそを打ち砕き、
ここでの苦しみすら、
与えられた義務的な苦しみであり、
そこで描かれる真実などにあらがうよりも、
この夜に浸透するいっしゅんに死闘を演じ、
淵源にひそむ、
むしばむだけの価値を破砕し、
感性だけが世界を創り、
創造性だけが井蛙なものを駆逐し、
ここでの生産性を求めるよりも、
制限もなく吐き出すことだけが、
クソみたいな政治性を破棄し、
成層圏まで突きぬけ、
宇宙空間に生み出される一瞬のかがやきこそが、
逸脱を続け、
つちかわれるものすら破棄される瞬時を飛び越えるための
死をも超過し、
緩慢に作動するだけの意味合いにくだけるよりも、
ふざけて生業すらも超越し、
空疎な自分に補完されるための
意味などは退屈なものに過ぎず、
すべてがモニュメントに変わるだけのものならば、
すべてはバラバラになり、
乖離するが故に、
正常さを崇めるような
正当性こそを破棄する。