昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

明晰な折り込み


 性別の終わりも近づき、原始的な苦悩から取り除かれた生命が、純粋な進路をわたり、同化するための一生から逃れ、短絡的な配下にくだるための人権などから放たれ、はびこる悪意を配備するための愛にみちみちたメロドラマに整序されるための心身を忘我に配置し、暗澹と措置される精神に敬神を続け、追憶に馳せる余韻から、簡単に処理されるだけの精神が主体性をも搾取し、散漫な形式に酔い痴れるための陥落することばから、寛容さをそこない、惨憺たる由縁や、空疎な面影に従事する私は聡明な時を採取し、利便性だけを求める制度から離れ、大義を用いるほどに、あらわれる正しさなどは、何かにあらがうこともできずに、出来合のものを信心し、信用を謳うだけの堕落した主体が描く真実のどれもが空疎なものである。あらゆる弊害を生み出すための退嬰的な形骸が補填されるためだけに空虚な身体に引き取るマインドや、機械的で荘厳な空間に課せられる罪の重みや、横暴なものほど加速し、情事に迫る憎悪や、愛を用いる故に迫る裏切りや、齟齬をきたし、禁忌を用い、疑似的な恋に果てるジレンマから、透明な瞬間を閉じるためのトラウマや、うねる空間での証拠が荘厳に入り交じる瞬間に弾けたのが宇宙の始まりであり、二人がまじわる先にあらわれる確かな瞬間だけが永遠性を生み出し、いにしえから運ばれた縁すら引きはがし、羽交い締めにされるほどに瓦解していく意識が苦悩をためこみ、推測だけで進むほどに荒んだものを詠じ、季節にねじ曲がる衝動的な神々しさや、あいまいな襲撃を繰り返す暴力性や、証明されるための存在などは、そこで砕かれるべきであるし、不純なものであるし、ここでの一貫したパレードを続け、衰亡していくだけの生命などが逆算する先々で戒律を生み出し、空虚さを溜め込み、退廃的な論理をたずさえ、さいなまれる記憶に数億の孤独や、ここで鳴り響く鼓動と同化する母なる宇宙の母体とシンクロし、深奥に潜むデルタや、解析不能な自己に聡明なものが織り込まれ、戻るものもなければ、そこで無限であることすら思う価値の中でしか距離も見出せずに、ただ備わるものをあらわれるままに愛するほどに、愛とは単なる距離に変わり、不当なものをあらわすだけの記号や、仰仰しく謳われるものが撒布するものや、そこで察知するものなどは、物事の確かさを足枷に変え、自らの惨めな囚人に変わる。同化するほどにドレスアップされていくような正しさへと補完される普遍的な尺度こそ、いちばんのルサンチマンを生み出す。たゆむだけの自己に混同していく善悪などは、同質なものを見定めることもできずに、そこでの判断の誤りを段々と生み出すだけに至るし、やがて勝敗だけで語られる価値は無機質なものを敷衍させ、不悉なものをかかえ、無神経に調理されるために屠殺された瞬間から主観性とは存在を破棄し、すべてを尾に変え、何かを邪推し、恨むための機能として順応するような精神経路を組み替えるための空疎な自己を形成し、憧憬に馳せるだけの兆候へと酷使される身体が軋む音を自らで聞き込んでは、混濁する意識との対峙を続け、伝わる波動から、同化していくほどに魯鈍な者へと変化していくための善悪が対立を続け、つたない動機から正しさを引き取ろうとするほどに、正しさとは正しくあろうとすることだけに専念し、認識の誤りに気付かずに、自らの過ちを昇華させるために召喚させた美徳をかかげ、何かを攻め入るためのゲリラ活動を続けるようなテロリズムから、仮想するほどに模倣されるものだけを汲み取る幼稚なものまねから、妄想へと至るだけの現実性は、制度の中で欠けた精神に合否をうながしながら、後先で引き裂かれ、過去から流用されたものが現在にひびくほどにカニバリズムを生み出し、派生するバビロンの病から、過ちにより、生み出される焦土や、証拠も残さすに行動を硬化させるための道化として、証明されるものだけを愛でる。ねじ曲がる精神は、何度も同じ場所で折れ曲がり、加算される苦しみを入れ込みながら、何度も同じ位置で同じように折れ曲がりながら、自ら深淵で敷衍していく不安から、加算される苦しみを消費しながら、逍遥し続ける瞬間に算用されるものが残骸に変わり、ここでの虚空を利用しながら、幼児性に加工された真実がずれこみ、混沌としていく意識は域の中でのバカンスを続け、逃避し続ける先での対比を終え、短絡的な衝動を快楽主義的に消耗し、退廃的な笑顔で抵抗を続ける。