2018-10-23 尊ぶ 惰性でむすばれたふたりは、 ふがいない感情をたぐりよせ、 多義を用いる空間に 攻め入る空気感に せまるセンチメンタルな戦争や、 専横するものが饐えたかおりを放ち、 露骨な支配を提示するような 流行的なものに閉め出されるだけの 堕落した主体がうながす真実すらも、 つたないままにすたれるだけで、 何が正しいわけでもなく、 何を正しいとも思わずに、 ただ無数に現れる空疎な瞬間をも、 堪能するほどにふかまる愛に捕まる。