昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

尊ぶ

惰性でむすばれたふたりは、
ふがいない感情をたぐりよせ、
多義を用いる空間に
攻め入る空気感に
せまるセンチメンタルな戦争や、
専横するものが饐えたかおりを放ち、
露骨な支配を提示するような
流行的なものに閉め出されるだけの
堕落した主体がうながす真実すらも、
つたないままにすたれるだけで、
何が正しいわけでもなく、
何を正しいとも思わずに、
ただ無数に現れる空疎な瞬間をも、
堪能するほどにふかまる愛に捕まる。