昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ままならぬ国

からからに乾いた猿の国、ベランダではサボテンが光って、かき乱された青春を食べる夜は、よりどころを探すばかりで、いつも不潔だし、君は牙を向いて、孤独をたしなみながら、乱れた呼吸と、朝もやにつつまれた手遅れな思いを不規則にかき鳴らしながら、カビたパンと、ランタンが照らす曖昧な季節を踏みにじって、虹と論理が、マーチを行い、分裂する日々にすり寄る声は立体的で、てきとうな思いがあらがう日々に、てきとうな思いであらがう日々が、快癒するまでの可愛い君をなでるだろうし、失ったものは、依然として失われたままだし、堕落した身体がえがく時計と永遠や、形跡にあふれる花がきれいだし、君の歩く形から花は生えるんだし、うれしい日々は、ただ笑顔を繁栄させて、起源を持たない革命を生み出して、依存的な愛が吐き続ける賛美歌や、ハーモニーの隙間に修正液をこぼして、黒いものを白くして、タバコで荒れた喉が、のどかな緩衝を続け、けたたましく鳴く夜は、ただ互いを騙し合うだけだし、思うということは、胃を握りしめるし、徒らな不安は野原でブラックホールを生み出すし、うねる感情は、君を思うほどに、そのうねりに飲まれ、自らを灰色に変えるから、僕はかんかん唸る狂気を、教育的な排除をめざす短絡的な同化が、道化を生み出すから、儲けばかりで、バカになった奴らが汲み取る悲劇が、僕を傷つけるのかと、囚人としての春は、文化的な起算を続け、実体のない日々は、夢に浸透する痛みを喜悦に変えるために、今は眠るべきなんだよって、他人事みたいに抱かれる身体は、ずっと虚しいままなのに、君は加速する思いという枷を外せずに、空っぽな感情に予定を詰め込んで、あたかも忙しそうにして、すべてを削るほどに、火照る日々は、無責任に消費されるものに価値などを与えては、いい気になってるんだ。