昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

初夏

箴言にみちびかれ、
静寂にまとまる
時折に織り込まれる瞬間が、
一部とは、
その一部分での永遠であり、
どこまでも区切られた君は、
切り裂かれるままに
瞬間に離反し、
はびこる悪意を背負いながら、
はためくギミックや、
徒らに消費される思いを葬り、
そこかしこで屠られる所以や、
有する価値を謳いながら、
保たれる思いとは、
なにかの奴隷であり、
なにかに隷属し、
まやかしの日々を慈しみながら、
厭わずに、
現れるものを、
そのままに愛し、
いぶかることもなければ、
なにかの道具として、
偶像をそのままに愛し、
その現れるものに、
意志をうばわれながら、
自らを保とうともがくほどに、
自らとはそこなわれ、
いびつな精神を形成し、
無垢な意思を喪失し、
相違するほどになにかに相似し、
こじれる後先に
無数のジレンマを重ね、
自らを拘束し、
喪失感にいざなわれ、
無垢であることを拒否し、
今にかかずらうことに
念写されていくものが、
今にも同じようなものを、
同じ場面に固定して、
あたかもそこだけに
現れるもののように仕向けられ、
延々と騙されていく。