昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

肥大する悠遠

悠揚な史実にからまる現在すらも捨て、短絡的な同一化をめざすだけの普遍性を破棄し、介在する者などのどれもが、存在との不一致を埋めるために、違う何かや、違う誰かを責め立てることにより、自らとの空隙を埋めるためだけに、生贄として、生きとし生けるものを標的にし、憎しむことよりも、憎むべき相手を見つけてから、憎むことを始め、憎しむためだけに、否定的な寛恕は、多目的に誰かを破壊し、はびこる悪意を充填し続けるバビロンは、厭わずに今を破壊し尽くし、憎むことだけに専念し、捻出し続ける憎悪は、次から次に妬むことだけを謳歌し、応じる答えは、恒久的な罪を生み出し、汲み取る意味は、挫けるためだけに生み出された概念を崇め、あいまいに指導された意思は、誰かを否定することだけに拘泥し、行為そのものを翻すことを知らずに、今にも錯覚し、さびれた意思は、いびつな信念を形成し、確かめることなく、否定し続ける先々で、退廃的なものをかかえ、わずらわしくぶつかる意思は、互いをとがめるためだけに、徒らに消費され、逍遥し続ける思いは、横暴な支配を受け入れ、今に偏るだけにいたる。