昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

ふたり

ぼくらは絶えずフラクタルであり、帰る場所も設けずに、あらゆる位置から、あらゆる意味を引き取り、ふたりの愛を互いで敷衍させ、自分を思うよりも、きみの存在がおおきくなり、担う意味が、いまをへだてるよりも早く、平衡をめざし、互いの均衡を保つよりも、まとまり、離れないようにしめす愛が、計算的ではない限り、愛とは永続に近い様相を孕む。そこには、無垢で純粋な愛ほど、愛とは簡単に崩れ去り、なにかを保とうとすればするほどに、もつれては、義務化することや、規律を守るためだけに、保たれるような愛などは、互いを拘束することでしか、愛されていることも認識できずに、愛のようなものを騙り、互いが互いをごまかすだけにいたる。