昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

わだかまり

知ってるビルもつぶれて、新しい建物になって、似合わん髪型とかして、なじんだり、なじまんかったり、嘘の笑顔で必死に駆け抜ける日々は、なんか生きてる実感ないとか、泣いてる心が憂いに破裂して、時代的な襞に吸い込まれて、混濁する意識が子を産んで、孕むんは、恨みばっかりかいって、一定したリズムは一体感を生むけど、そんなん過ぎたらなんも残らんから、あんまりやって言って、徒らに消費する日々にうんざりするんもあれやから、あいまいな季節に混じり合う日々にたじろぎながら、いびつな季節に屈折したり、ひがんだりするだけの悠遠に引きずられて、陰鬱な間奏をわがままに進む。寝られへん夜を引き裂いて、悲観的な君を感性のままに抱きしめて、引き合いに出されるもんなんか無視して、むくんだ顔して、見つめる先に現れるもんが、もたつきながら、用いられる動機なんか捨て去って、つたない愛も初々しく、美しく、ううんと語る君の面影も遥かな宙をさまよって、未完成の思いがもたらす心情が、真実を破壊して、果敢にいどみ続ける姿は、よどみもせんと、直接的なもんに邪魔されんと、やたらめったらに吐き出される言葉が打算的に絡まって、まつわる意味がもつれあって、退屈で埋め尽くされた画面から離れて、静寂につつまれて、静謐な思いにつつまれて、つつがない日々を過ごして、寝過ごして、見つめる天井がにこやかで、爽やかにゆらぐカーテンや、やさしく募る思いが今を超克して、須要なものたちが、今を包括しては、運命なんか無視して、むしばまれるものなんか蹴飛ばし、ぐにゃぐにゃな絵文字ばっか送りつける君を遠くの空に投げてしまって、配役を終えたばかりの世界から放たれて、なんか足らんままでも、大切なもんは忘れんと、世界を無視して、気ままに上り詰める。