昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

解き放たれる身体

重く揺らぐ身体、緑色の血と、退廃的な香り、未熟な言葉が聡明さを損ない、そっけない感じが夜風と混ざり、関連性を打ち砕くような連綿たる愛が世界に必要ではなく、世界自体を捨て去り、ペシミズムにひたるよりも速く逃げることが、命には大切であり、あらゆる対象を高尚へと至らせるのが役目であり、間接的に吐瀉する星と論理がベッドの上では必要であり、同化するための真実が背景に混ざり、高揚感を延々とたずさえるために君は存在するのであり、せいぜいの範囲に宿る不安や顛末などから放たれ、大切な自己に帰還し、飢渇しないように、内容などは破棄し、画期的な生命であるために、多面性や一貫性を放棄し、たたずむ一切は、一秒の中に備わるのではなく、薄明に消え去る魯鈍な価値が持ち込むものにすがるのではなく、その一秒の彼方にそなわる基礎やら、記号やら原理すらもなくなった後に、また戻って、聡明な時にこしかけ、静謐に宿るものを大切に育て、速く逃げることは、その速度や時間にとどまらぬために、速く逃げるのであり、嫌なことはしないで、内服する革命や約束にすらゆだねられない間にこそ、その命は爆発し、おびえずに覚えもなく、クタクタになりながらも塗り替えて、決別し、愛惜の空白によじれながらも、この長いような瞬間に帰巣する真実などは、事実などを用いずに、一縷の望みすら短くて、自覚することも忘れ、ただ時間から解き放たれた主観には、時間とは存在せず、その刹那にまどろみ、同一化せずに、どうにかなりながら、貪婪な身体を脱ぎ捨て、しどろもどろで、もうどうにでもなれと、どうにかなったあいだに叶うものも、敵うものもなくなったあたりから生命は爆発し、博愛主義などに汚され、罪にしがみつく前に、その命は重くも軽くもないのだと、狩られようが乖離しようが、揺動されずに、動じずに忿怒しながら、なまめかしい事実を食する。