昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

希望だけの世界

テンプレートな地獄を乗り越えて、お前の血をながめる。傷口は音と混ざり合い、暴れるベッドの上で夢に変化する。冒険を終えたあとになびくセレナーデ、塗りたくられたアイスと、透けた服。奇跡がごうごうとうなる夜にシンクロして、次元を終わらすボタンを押して、赤くきらめく星や、彗星にぶつかる尺度、中庸を失い、保つものがなくなったあたりから、愛は花咲くのであり、きみのサクセスや、信用やストーリーなんて知らないけど、しらばっくれて、バラバラになった動機が身体から放たれ、おぼこい思い出に絡まり、かかわるほどに、愛は変化せずに、年老いても尚、この続く命は激動を押して、怒鳴りつける朝や、くたびれローライズしている過去を無視して、私はわがままなので、かまわずに進み、みすぼらしいことなどなくて、言葉はかさばるだけだからたまには黙る。改心することもなくて、無くなった後から迫る世紀によって黒く濁る夏の夜、悠揚な情報が脳内を純化させ、さすらう思いは、どこにもとどまらずに、ふらふらとさまよう。ガールフレンドたちはふやけてしまったし、蝉も鳴くのを辞めてしまったし、すべてに魔法をかけて、自由に飛び回る。病気のように飛び続ける蝶、青い空が禅のようだねとカタルシスに至るまでの距離が程遠くて、何か素敵に感じで、がんじがらめになる途端に消費されていくだけの世界の奴隷になるよりも、猫のように眠りたいし、名前なんて捨てて、そこら辺をうろつく落伍者のようによろこび歌い、不安定ながらも、豊かであることだけが、言葉を超えて、新しい意味を見つけるのだ。