昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

組み立てる

去勢された宦官どもが放つ、ドメスティックな憂鬱、二日酔いの犬たちの散歩道、同化していく夕暮れのいさかい、あらゆる原理の火の粉が降り、ピリつく思いが、つつがなくむさぼる品位や、隠微に結合する物事が、一貫性を謳いながら、世界を裏切る様子や、枢要なことを、覆しもしないで、何かに従順であることが、あたかも正しいことのように語られ、肩透かしに見初める日々をまた借りし、たちまちに拓ける思いは、屈辱を体感し、汚穢を吐き出し、未来を綺麗に出来ずに、歴史に鎮座し、あらゆる悲劇の子をねつ造し、自らを正当化するための保身が、進化をうながし、誰かは、誰かを怖がる限り、何かは装置的に恐怖を生み出し続けるのであり、理屈をも超えて、いくつもの苦しみを軽減するために、保たれる均衡などはなく、どれもは、何かを絶えず破壊するための純粋さをうながし、最たるものもなく、再生などを謳っては、退屈に裁かれる時は、絶えず愚かであり、応用などが利用するいくつもの普遍性は、何かを愛しむというよりも、何かを絶えず破壊して、身近な戦争を、より身近にするために、時間などを用いる。そぞろな夢の最中を鉈で切る彼女の慟哭、蝕まれる日に折り重なる遅い夜、複製されたハイエナたちが、地下にこもりながら、爆砕されていく制度が美しく散り、意思と訣別し、分散していく世界は、いつかのしあわせを補完しながら、完了されたものを、あたかも愛し、今をたしなめる。あの日に散った約束も、あの子のときめきも食べ尽くしていく。

リメイクされる夏

カラカラに乾いた夏、君を着せ替える夢、現実を消費して、知り得ぬものなどは、知らないかぎりは、そこで何の影響も与えぬから、考えても、考えを考えで飛び越えないかぎりは、おびえるばかりである。

時を手懐ける者

偶像にパンチする。偶然ばかりがおもんばかられ、絶えず謀られるだけの続きに有するものに強請られ、強奪され、手懐けられるだけの、惰性な繰り返しよと、定めるものもなく、用いられるものが乱立し、緩慢に改ざんされていく日々に、守るべきものもなく、弁解ばかりで、猥雑な時折に盛り込まれる憂鬱や、悠然と消えゆく歯がゆさや、豊かなものすら、すぐさま屠られ、粛清される宿命や、イメージが先行して、今に屈従する意識や、相似するほどに、互いを恨み、満足を求めるほどに、何も足りないのだと、謳う輩が、埋めるための、生産性だけが、次から次に生み出すものにより、より良いものが生まれていくという幻想や、限界を孕んで、懶惰な夢にこき使われ、絶えず屈辱に苦しみながら、生きることが、あたかも正しいことのように語られ、日常も、差異を用いら、自らの苦しみと、誰かの苦しみとは、似ても似つかぬものであるのに、あたかも自分の苦しみのように、感じとるような共感すらも潰え、下向きに流される画面に屈服し、なだれ込む情報に左右され、思想すらもべんりなツールに変わる時代に反復されるものや、複製されるものに反し、換算されるだけの誰かの人生を、あたかも自分の人生のように生きて、妬んでは馴れ合い、派生する真実を、あたかも自分のことのように感じ、自らを次々とけなしては、慧眼すら持たずに、すらすらとうそぶき、時代に手懐けられては、罪深い者であると、自らを抑圧し、抑制され続ける先に待ち受けるのは、自らが作り出した、がらんどうの闇であり、何かと同化することが、しあわせの近道であり、あらゆる悲劇を生み出す張本人である自らから、越え出ていかない限り、何かを超えて、何かを起こすことはできない。