昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2016-01-23から1日間の記事一覧

人と思想

人間とは、妬む生き物では無く、妬み出す生き物である。蝕まれる精神は、軽薄な理想を謳い出し、誰をも疎外させる。人間とは、醜さを浮き彫りにし、最たる意味を喪失し、自らを人間の流儀によって喪失し続ける。原罪を背負わされた人類は、経路を失い、神を…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 やがて暮れ行く意識が葉隠読んで、死ぬことと見つけたり、などと無知さ加減を放ち、刹那に消え入る本質に嘯き出すような危うさが、さらなるニヒリズムを生み、扇動する暗鬱さが、世界を支配し出したりした途端に、わたしは、この…

育雛から離れた数光年

私は未だ、私が誰かを知らない。 咎める間にも天秤に掛けられ、 快活な動機を失い、 後ろめたい今になびき、 省かれる憂鬱が群像にとろけ、 私は、私でしか無いのだ、と 認識する合間にも凍える意識は、 引力に沈み込み、 動機は無知な宇宙へと帰結し、 昇華…

すこし、わたしのはなしをしよう。

わたしの、はなしをしよう。 もしも、誰かより何かをしているだとかで踏ん反り返り見下すようになったりしたら、風に頼んで、この身を切り裂き、そのような思いに至るな、と告げ、迎合されるだけの理由にうながされ、普遍的に沈むようになったなら、この身体…