2016-01-23 育雛から離れた数光年 私は未だ、私が誰かを知らない。 咎める間にも天秤に掛けられ、 快活な動機を失い、 後ろめたい今になびき、 省かれる憂鬱が群像にとろけ、 私は、私でしか無いのだ、と 認識する合間にも凍える意識は、 引力に沈み込み、 動機は無知な宇宙へと帰結し、 昇華しては、軽々と意識を飛び越え、 横溢するままに降り注ぐ理由を羽化させ、 優雅に飛び立って行く。