昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

育雛から離れた数光年

私は未だ、私が誰かを知らない。
咎める間にも天秤に掛けられ、
快活な動機を失い、
後ろめたい今になびき、
省かれる憂鬱が群像にとろけ、
私は、私でしか無いのだ、と
認識する合間にも凍える意識は、
引力に沈み込み、
動機は無知な宇宙へと帰結し、
昇華しては、軽々と意識を飛び越え、
横溢するままに降り注ぐ理由を羽化させ、
優雅に飛び立って行く。