昇華

時間を超える意志的な憐れや戯れ

2019-03-22から1日間の記事一覧

孤独な散歩

愛を理解しない者に愛は教えられず、ただひたすらに求める理解は理解へといたらずに、徒らに消費された思いは枯渇し、君から離れてしまう。気づいたころに待つのは、終わらない孤独か?なんど何かにおぼれても埋まらぬものか?埋め合わせるだけの日々は朧気…

愛の硬度

愛は濃度であり、時間ではなく密度であり、そこで進行する時間とは、いずれは喪うものである。確かめ合う愛は、確かさを枷に変え、意識をせばめる。あらゆる愛は克服されるものであり、愛と名付けられたものを、もう一度、認識し直すべきであり、永遠を誓っ…

空疎な婚姻

うかれた果物たち 季節が投函され 世界はダイヤモンドのように きらめいて いそがしい鼻歌や 傘をすて ずぶ濡れのあの子にキスを送り 私を殺めて 出て行ったクリスマスは 人知れず山中で 遺体となって見つかり トナカイはひまわりになって 鈍臭く夏を表現し…

黄金比

文学的な狂騒と 捕らえるためのガイダンス、 無数のざわめきの中では、 真理なんてつかめないけど、 静寂の中でも、 意識は浮遊し、 さわがしいから、 ぜんぶがらんどうにして、 感覚に寄り添い、 正解を破り捨てる。

過ぎた後

伝説的な夜は終わってしまって、 たぶん終わってしまえば、 どうでもよくって、 そこで重ねたものも 片付けられて、 新しいものに変わるだけだし、 啜る思いも邪魔になって、 鳴り止まない思いも、 うるさくなるだけだ。

離床

思いを深める作業、 詐取にゆれる花、 儚い会話と、 朧気な月日、 永遠はその場にころがり、 仮の自分を成形するために、 他社の体を借りて、 あたかも自分が あるような気分でいるから、 それは受動的で 便利な体であって、 単なる道具ってことに 気づかず…